普通の恋愛
この文を小説と言っていいのか分かりません。
自分の感情の赴くまま、自分の書きたいこと
自分の心に芽生えたことをそのまま文にしてます
まとまりも何もありませんし、物語も薄っぺらいかも
しれません。自己満足で始めた小説です
暇つぶし程度にお楽しみください。
「大好きだよ。」
いつものように私はそう送った。
本当はそう思っていないのに…
いつからだろう、私の中で“好き”という言葉の重量が
これ程にも軽くなったのは
本来、ただ1人に向けられるはずの言葉、感情…
それを私は誰にでも安売りするようになった。
こんなはずじゃなかったのに…
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私の名前は碓氷日和ただ今、過去最大に
緊張しております!
「ひぃぃ…Limeで告白しようと思ったのに…」
人生初の告白をLimeの文面上で伝えようという
浅はかな考えは見事、彼に見破られ却下された。
(俺告白されるなら直接か、せめて通話がいい)
などと、まさに今告白しようとしている相手
海崎空大は言う。
「あんたは告白される側だからそんなことが言えんのよぉ…」
大きい独り言を零しながら、通話ボタンに
置いた親指を離せないでいた。
これを離せば彼に着信が行ってしまう
今の今までやり取りをしていたのだから
大ちゃんは直ぐに電話を取るに違いない。
となると私が告白する状況になるのは必然なわけで…
「というか、私の気持ちに気づいてんなら男らしくそっちから告白してきなさいよねっ!」
実はこの告白、ほとんど勝ちが決定しているわけで…
本来こんなに緊張する必要はないのだ。
でも、私にとって初めての告白というものは
やはり人生の中で大きな出来事なのである。
「…ええい!もうやっちゃえっ!」
このタイミングを逃せばまたずるずると
告白を先延ばしにしてしまう未来が見えた私は
勢いに任せて親指を離した。
〜♪
自分で合わせた着信音が流れる
このままずっと流れていて欲しいという
願いは見事に叶わず、急に音が無くなったと
思えば聞こえてきたのは彼の少し低めの落ち着く声。
「もしもし?」
「…!!もしもし!?ごめん…今、大丈夫だった?」
少し声が震える。
「ん、大丈夫。1人だったし、勉強してた。来週、試験だろ。」
彼はいつもと同じトーンで言葉を放つ。
「あー!そうじゃん、来週テストだね…
私、化学と数学が絶望的なんだけどそっちは?」
すぐに告白するつもりが緊張で話を逸らしてしまう。
「まぁ、大丈夫かな。古典の方が無理かも…
で?なにか用があったんじゃないの?」
どうせ勘づいてる癖に彼は何事も無いように聞いてくる。
「さ、さすがだなぁ…!?あ、今回も勝負でもする?
負けた方は罰ゲーム!みたいな……」
一方の私はまだ誤魔化そうと必死だった。
「日和?その話は後でいいから…
なにか俺に用があったんじゃないの?」
ついに追い詰められた。これはもう
腹を括って言うしか無さそうだ…。
私は大きく息を吸って…吐いて…を2回ほど繰り返し
先程からうるさい心臓を抑えながら
ずっと伝えたくて仕方がなかった2文字を発した。
「すき。」