プロアニア バーデンブルク地方
プロアニア
プロアニア南方の温暖な地域は山岳地帯がほとんどであり、結果的には年中降雪のある地帯となっている。その上、北方は寒帯気候であるため、ほとんどの種が寒冷適応をしている。
山岳地帯の多い南方(バーデンブルク地方)ではエストーラ、スエーツ地方と同じ魔物種が多く生息し、中部(ザック地方)の平野にはカペルとの同種が多く生息する。北部(ハンザ地方)はムスコール大公国南部に近い種が多い。これらの種のほか、過酷な山岳地帯の環境で生き抜くために独自の生態を持つ生物が生息している。
バーデンブルク地方
霊峰シュッツモートを含むスエーツ山脈の山々と、複数の山脈が連立する巨大山岳群が、その面積の四分の一を占めるバーベンブルク地方は、山岳地方に適応した生物群が生息する。魔物も多くの小型動物と捕食者を擁する、多様かつ複雑な生態系をもつ。
主な木はモミであり、ブナなども一部に見られる。
バーベンブルク地方における魔物の食物連鎖は以下のようである。
・フロイセチア・マタンゴ→ユキト・アクトーン・スキオウロス・ムーラン・スエーツアマルティ →スエーツラクーン → ラートナー・ベルクート
主な種
スエーツアマルティ……体長200cm-250cmの大型草食獣。スエーツアマルティはアマルティの一亜種であるが、耳は極端に短い。角は螺旋状をし、ケンプに近い身体的特徴を持つ。これは、高山地域の多いバーベンブルク地方を移動するために、寒冷適応した結果であると思われる。食性や生態は概ねアマルティと同様であるが、草が少ない山岳をさまようために、背の高い木の葉を食べることができるように、体長が大きくなっている。
アマルティ同様に巨大な角を持ち、魔法を利用して角を伸ばし、この角を突き立てることによって、捕食者からの攻撃に応戦する。