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元奴隷達による異世界英雄譚  作者: ウンタロス
第1章 日常という名の幸せの刻
3/3

死、そして転生

◾Side.田中総司


その日も俺、田中総司は残業に追われていた。2ヶ月続く残業…ブラックである。俺はもう30にもなるが、やっとの事で採用を勝ち取ったこの残業にも慣れてきた職場環境を変えて、転職する勇気もなくサービス残業に耐える毎日である。

ふぅ…やっと今日の分の残業終了!!さっさと帰ってベットに飛び込みたい衝動を覚えながら、フラフラと眠気に耐え覚束無い足取りで職場近くの駅に着く。ふと、意識を落とした瞬間、俺は死んだーーーーーーーーーーーー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◾Side.×××

俺はそんな前世の記憶を暗い牢屋の中で思い出した…。出来たら、また残業続きの生活に戻りたいがそれも無理そうである。何時もの楽観的感情も湧いてこない…。目を瞑れば、人を殺した瞬間が鮮明に思い出させた…。そう、俺は人を殺したのであるーーーーーーーーーーーー


俺はある小さな村でジールという名で再び生を受けた。優しい母と父にも恵まれ貧しいが楽しく明るい生活を送り、すくすくと育っていった。ただ、その生活も長くは続かなかった。

それはある夜のこと、俺が5歳の誕生日を迎えた数日後の話だった。奴らは、いきなり現れた。村の人々を襲い金目の物は全て持ち去り、命は助けてやると妻や彼女を彼氏、夫の前で犯し、そして目の前で最愛の人を殺し女を奴隷にする。俺の母親も、父親の前で犯され父は殺された。母もそのショックにより、舌を噛んで自殺した。残された俺は、盗賊に捕まり為す術もなく奴隷として運ばれた。俺は涙を流し続けたが、泣く事に殴られ蹴られることで理解した。泣けば殺されると、、、だから俺は心を殺し、大人しく従った。怖くて仕方なかった。一夜にして町は炎に焼かれ、幸せの日々は簡単に壊された。地獄を見たと思ったが、この地獄はまだ始まりに過ぎなかった。俺は闘技場という場所に売られ、戦うすべを教わった。最初は抵抗したが、抵抗する度に罰として殴られ蹴られ背中に焼かれた鉄の棒を押し付けられた。抵抗する気も失せ、罰を受けないよう大人しく必死で戦うすべを見につけた。子供同士で殺し合うことを強いられ、俺は戸惑ったが相手が殺しに来たことで迷いを捨てた。どうやら、俺は相手の動きを読むことに長けていると思うようになった頃には、何十人もの自分と年の変わらぬような子供を殺していた。だが、俺が勝ち続けることで観客は飽き、雇い主はまた奴隷商人に俺を売った。この頃、俺は6歳になったばかりであった。

次に売られたのは暗殺ギルドだった、ここではもっと厳しい環境だった。子供だった俺は怪しまれることなく小さな隙間をぬけ標的を殺し続けた。生きることに必死だった。失敗すれば、命はないと思えと毎日ギルドマスターに言われ続け、恐れをなして逃げてくるものもいたが、地下室に連れていかれ監禁され拷問された。それを他の暗殺奴隷と一緒に見せられ、貴様らも逃げ帰ってくればこうなると見せしめにされた。そして、俺も暗殺に失敗し他の同業者に先を越され拷問された。そして、今に至る。




うぅぅ主人公の事を思うと泣けてきます。

まぁ、自分で書いたんですけどね(´>∀<`)ゝ

まだまだ、残念ながら主人公の暗殺奴隷時代は続きます。



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