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元奴隷達による異世界英雄譚  作者: ウンタロス
第1章 日常という名の幸せの刻
2/3

プロローグ

赤い満月が昇る頃、魔物たちは突然現れた。一瞬の間に町は炎に飲まれ、人は絶望に染まった。街の外では冒険者と魔物が戦う音が聞こえる。

「宗ちゃん、そろそろ助けに入った方がいいんじゃないのかな?」

「んーそうだな。ここで大物が現れると思ったんだけどな〜」

「宗次郎さん、そろそろ勘だけで動くのはやめませんか?いくら自信があるからって…」

 黒い装飾を身に纏い、僅かな月明かりと町を焼く炎の光でやっと見える程に暗闇に身を潜めた人影が街が魔物に襲われるのを横目にこそこそとなにかを話していた。

「GRRRRRRRRRRーーーー」

「ほら、当たりじゃん」

「はぁ、今回は当たったからいいものの。もし当たらなければ大惨事でしたよ?」

「わかあーてる。わかあーてるから、ほら行くぞ」

「わかった」

「わかりましたよ、もう」

 暗闇の中の人影たちは、黒い鱗を持ち黒々とした煙を口から吐き続けている龍が現れた所へ動き出した。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◾Side.×××

「はあはあ…」

 鬱蒼とした森の中小さな人影が森をぬけた場所にある町まで駆け下りる。

「へぇーここがあの剣鬼や剣聖に届いたかもしれない剣豪 孫六が住んでいる国、ワノ国か…」

「まぁ襲うのは、今夜だ。真っ黒な夜の世界に月がその姿を表すまでは大人しく準備を進めときますか…」

 小さき人影は独りそう愚痴ると、まるでそこには先程まで何も無かったような静けさに包まれた。


◾Side.孫六

「ふっふっふっふんっ!!」

 一見、普通の剣士が素振りをしているようにも見えるがよくよくその姿を観察すると右足が義足になっており、それを感じさせないような剣舞を披露させる者がいた。

「孫六さん、そろそろ朝ごはんの時間どす。頃合いを見て稽古をから戻ってきてくださいね」

「ん?おう、千夜か。いつもすまんな〜。あと10型ぐらいやって行くわぁ」

「はいはい、了解どす」

 美しい黒髪の妖艶な女は、白髪の勇ましい体躯の男にそう伝えるとそそくさと朝ごはんの支度を初め出した。名は千夜と言い、孫六とは夫婦の間柄である。孫六は何時も稽古を優先とした生活を送っているため、朝ごはんを作った後に声を掛けても全然来ないのである。そのため、先に朝ごはんの時間だと伝えてから作り始めるのが丁度いいと何年も一緒に過ごしてきてわかったことである。

「飯じゃ飯じゃ〜♪」

午前の稽古を終えた孫六は上機嫌のまま、家に上がった。

「ふふふ、今日もご機嫌ですね。孫六さん」

「そりゃそうじゃ、千夜の作る飯は天下一品じゃからな」

「おおきに、孫六さん」

いつもと変わらぬ一日を今日この時も迎えようとしながら、その様子を木陰から見守る人影には気づいてはいなかった。


 


ここまで読んでいただき有難うございます!

まだまだ初心者で読みにくかったりするかもしれませんが、一生懸命書いていこうと思うのでよろしくお願いしますm

そして、現役高校生でもあるため次話投稿が遅れてしまうかもしれませんがご了承ください。

次話投稿は、平日は2日で1話投稿できればと思います。休日には1日1話投稿を目指し頑張ります!

どうか、応援よろしくお願いします(笑)


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