三角チョコパイ
暇つぶしになれば幸いです
駄文です
「明日、ひま?」
「どうしたん?」
「マ〇クの三角チョコパイ食べたい」
「ええよ、放課後?」
「うん、6時に裏門で」
「り」
よっしゃぁぁぁあ!!!放課後デートだぁぁ!!!
心の中でガッツポーズを決めた
俺は浩二、彼女は靜、俺は彼女に片想いしてる
この気持ちに気づいたのも最近だ
中学の時塾が同じことがきっかけで喋るようになり
志望校が同じでどっちも合格
クラスは別だがコースが同じで比較的一緒にいた
2人で遊びに行くのは初めてじゃない
図書館、映画、遊園地
色んなところに2人で行った
が、残念なことに自分の気持ちに気づいてなかったため
純粋に男友達と同じ感じで遊んでいた
でも、明日は違う
この気持ちに気づいてから誘いにくくなったのだ
彼女が髪を耳に掛ける横顔
あれがいつまでも焼きついている
何気ない日常の一コマが俺に気づかしてくれた
にしても、なんで今更?三角チョコパイ?
とも思わないことはないがまぁ結構自由だしね彼女
そんな所も好きだけどさ
「てことで、俺今日告った方がいいかな?」
「いきなり、何の話だ補語を説明してくれ英語でやったろ」
「あぁ、SVCね、私、告白する、彼女に」
「…とりあえず告白するのが女ってことしかわかんねぇなそれ」
「やっぱり現代に英語いらねぇな」
「いや、そういう問題じゃないだろ」
こいつは凪、俺の親友だ。
「てか、お前に好きな人いるのも初めて聞いたぞ」
「え?嘘ぉ?俺心のなかで凪に届けてたよ?」
「俺は現代に生きているんだSFに連れていくな」
「まぁ、冗談は置いといて、凪的に自分に気がある女子判定どうしてる?」
「あ?自分が惚れられているのがわかる時ってことか?てことは、脈アリ?」
「いや、ない」
「それ自信もって言うことじゃないからな」
いや、多分気が合う男友達ぐらいじゃないかな最近LINEで、「御意」って来たし武士かよ
「そうだなぁ、自分に触れてくるとかじゃないか?」
「てことは経験がおありで?さすなぎ…いてっ」
「てめぇ調子乗ってるとしめるぞ?」
「ごめんて、おっけー…え?例えばどんな所に?」
「そうだな…右ポケットにお招きできたら勝ち確だな」
「この上ない口実すぎてやばいな…あ!寒いって首に手突っ込まれたことあるけどそれは!」
「うん、体のいいカイロ替わりだな」
「ですよねー」
うん…今日これ行けるのか?これ多分ごめんなさぁいの未来しか見えねぇよ
「まぁ来年受験だし当たって砕けてくるわ」
「行ってこい骨は供養してやる」
「あ、葬式まで開いてくれるのね」
「彼女のところに出たら可哀想だからな」
「お前のところに化けてでてやるよ」
「それは勘弁…っとそろそろ予鈴なるな席帰れ」
「まぁ、明日慰めてな!OKやったらドヤ顔朝一でかますから」
「そこはLINEしないのかよ…」
「おもしろくねぇじゃん!」
そういって彼は席に帰って行った
「いや、結局誰だよ…さて、LINEっと」
するとすぐに返信が返ってきた
「お招きしてあげるよ地獄にね」
「…これ振るって意味にしか聞こえねぇな」
さて、来ました放課後!
といってもバレー部なんだよなぁ
完全下校が5時だから余裕で間に合うと思うけど…
うーん、告白しない方がいいのかこれ?
ってシーブリーズ忘れた…詰んだ
これ男臭いって思われて振られるんじゃない?
もう、不安要素しかない、告白する前ってこんなもんか
てか、実質30分ぐらいしか部活ないならやらなくてよくね?
そんなこんなで部活が終わり15分前に着いたのに彼女はいた
「おっす!こう!今日ありがとね!」
萌え袖で待つ女子ってあざといって思った時期も僕にはありました
いや、可愛いわ、すまんな、過去の自分
「おう!しず!久々だな2人で出かけるの」
「まぁね~最近忙しかったからねぇ」
「じゃあ行くか、駅前?」
「いんや、ビル前のつもりやけど時間大丈夫?」
「え?遠ない?いや、俺はNo problem.」
「くっそ発音よくて腹立つわ」
「え、理不尽すぎない?」
駅前を通りすぎ、ようやく半分行った
ずっと彼女の横顔を見てる気がする
こんなにガン見なのに1つも視線寄越さないのどうなの?
てか、なんで三角チョコパイなの?
やっぱり諦めるしかないのか…
「…ぇ…ねぇ聞いてるの!」
「え?なに!?」
「もう!こうが聞いてきたんでしょ!」
「え、まじ?ずっと上の空やったわ」
「なんで、三角チョコパイ誘ったのって話でしょ?」
「あれ?そんなの言ってた?」
「いってまーしーたー」
「すまん、無意識にだったわ」
「ちゃんとしてよね!まぁ寛大な私が許してあげよう」
「ははぁ、ありがたきしあわせー」
こんな、どうでもいい時間でさえ幸せに感じる
こう、なんていうか…こんな日常がずっと続いて欲しい
でも、それ以上に欲しいって思う自分もいて…
ちらっとしずの顔を見て
「お前がもっと可愛かったらなぁ」
「ちょい待て、それはどういうことか説明して貰おうか」
「他意はない」
「それで許してやるほど私は寛大じゃないぞ☆」
「ところでなんで三角チョコパイ?」
誤魔化しにかかった
からかうだけのつもりが思ったよりガチめでビビるわ
「あ、ほらバランタイン渡さなかったからそのついで?」
「本命は?」
「私が食べたくなったからに決まってるじゃないか!」
「ですよねー、てことは奢りっすか!先輩!」
「ふふっ私からはクーポン券を贈呈しよう」
「バレンタインとは…」
そういえば14日ってもうすぎてたか塾では受験しか話なかったから全く気にしてなかったわ
「どうせチョコ貰えなかったんだろ?」
「ふっ、言うまでもない」
「そこかっこつけるところなの?」
「男にはかっこつけないけないところがある」
「間違いなく今じゃないよね…」
ほっとけ、男はそういうもんなんだよ
「で?お優しいしずさんが恵んでくれるんですか?」
「だから、クーポン券あげるって…てか寒いな、えい!」
「冷たっ!」
しずが背中に手を入れてきたくっそつめてぇ
「ごめんね、ほら乙女の手って貴重だからさ?」
「自分でも疑問形つける理論なんて捨てちまえ」
こっちはお招きする準備万端なのになぁ
「てか、寒ぃのになんで外で食ってんだよ!」
店に辿り着いたのはいいがしずが、いきなりテイクオフとか言い出したのである
ちなみに駅前の方が俺の家もしずの家からも近いはずだ
解せぬ
それでも、幸せそうにはむはむ食べてる顔を見るとどうでも良くなった
怖いわぁ好きな人だから理論
「それは君ィ中で食べたら冬に食べてる感ないでしょ!」
「だから、水族館のときも海で一々食べたのか」
「いや、あの時は気分、今回はこうを地獄に落とすため」
「ただの嫌がらせかよ!」
それでも許しちゃう萌え袖はむはむ、破壊力やばい
好きな人だからか八割増しに可愛く見える
実際可愛いけどね顔も
「私、もう食べちゃって手が冷たいんですけどー」
「知らねぇよポッケに手突っ込んでろよ」
こりゃ完全に脈なしかな…まぁいいやとりあえずゆっくり食べよ
「ごちそうさまっと、うぅー寒っ」
食べてる時は温かいんだけどなぁ三角チョコパイ
「さて、帰るか、家まで送…」
そのとき不意に俺の右手が彼女のポケットに引っ張られた
え?あったけぇけどなんで?いきなり?は?
頭の中に疑問が湧いてるなか彼女は俯きながらこう言った
「君を万全の状態でお招きするために早く食べたの」
そう言った彼女の横顔は
あんまり見えなかったけど…
真っ赤だった
「おはよぉぉ!!!なぎ!世界が輝いて見えるわ!」
「その様子じゃ聞くまでもねぇな」
「おうさ!聞く限り最初からしず俺の事好きだったらしい」
「何も心配することなかったじゃねぇかよかったな」
「ほーう、あくまでシラを切るつもりか?」
「なんの事だ?俺にはさっぱりだ」
「…まぁいいやとりあえず1つ言ってやる」
「なんだ?憎まれごとか?」
「ありがと!」
くくっ、面食らってるわ、非難されると思ったのかな?
「お前のおかげださんきゅな」
「…何の話か分からんがとりあえず、幸せにしてやれよ」
「まさか、お招きされるのが俺とは思わんかったけどな」
「え?地獄にか?」
「いや、天国にさ」
「あれ?あいつそう言ってたのに…は!」
「ダウトぉぉ!やっぱりしってたんじゃねぇか!てめぇ!」
「いって!まぁいいじゃねぇか」
「ちなみにいつ頃から知ってた?」
「高校受験前」
「ほぼ最初じゃねぇかぁぁ!」
はぁはぁ、そう言って息を切らていると
「ちなみに、彼女さんからはいち早く報告来たからOKなの知ってた」
「全部てめぇの掌の上かよ」
「若者が恋愛に一喜一憂する姿は楽しかったぞ」
とムカつく顔で言われたから
振りかぶってぶん殴ってやった
はい、終了!お疲れ様でした!
いや、実際は三角関係にしようとしたんですよ?
でも、自分の文章力が無さすぎて無理です
そして、スノースマイル聴いてたせいでもあります
BUMP O〇 CHIKEN は最高すぎる
よければ聴いてみてください
最後まで読んで頂きありがとうございます。
では、また会う日まで