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23話

それから、僕は必死で動いた。

夜、怯えて眠れない輝の手を、輝が寝るまで握りしめて、輝が眠ったあと、大学のレポートを書いた。

朝ご飯の準備をしてから眠りにつき、輝が怯えないように、輝が起きる前には起きて、

「おはよう」って言った。

輝が学校に行くのを見送ってから大学に行き、終わると同時にバイト先に直行した。

友達と遊ぶ暇なんて全くなかったけど、不思議と辛くなかった。


やっぱり輝の笑顔が見れるから…


でも、やっぱり心の傷は残るみたいで、あのバイトの光景が夢に出てきてしまう。

おじさんの笑顔が僕を蝕んでいく。



それでも僕は輝の前では笑顔だった。

不安にさせたくなかったから。

出来れば一生気付かずにいてほしいから。



そんなとき、空は優しかった。

僕を無言で包み込んでくれた。

それに僕は何度も何度も助けられた。


輝には見せられない弱さを、さらけ出すことが出来たんだ。

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