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29話 黒い竜

やはり戦闘描写が難しい‥.‥.

黒い竜の群れは、私を無視して町へと飛び去ろうとする。


「って、無視するな!『クレイウォール』!」

進行方向に土の壁を造り、黒竜の動きを止める。

原因が私だと分かったのか、黒竜達は一斉にこちらを向き警戒をあらわにする。


そうだ、こっちを見ろ。私はお前達を駆逐できるぞ。

今片付けて置かないと町への襲撃なんて出来ないぞ?


暫く睨み合っていると、黒竜達が戦闘態勢に入った。

よし、どうやらこっちを優先してくれたらしい。

実際スルーされて町に行かれたら、私の足じゃ追い付けないからな。


「さて、竜相手は初めてだな‥.‥.」

反骨竜は竜種では無いから比べられない。

見た感じ知性はあまり無さそうだが‥.‥.


すると、黒竜達は統制のとれた動きでこちらを囲んでくる。

おいおいまじか、チームワークあるのか?

数は30程だが、リーダー個体でもいるのかもしれない。


「「「ガアアアアッ!!!」」」


リーダーを探す暇も無く、四方から黒竜が襲い掛かってくる。


くそ、相手の力量は分からないが、やるしかない!


「『クレイクラフト』!」

地面を隆起させ、空へと逃げる。

何匹かは地面に激突するが、後ろにいた奴は私を追いかけてくる。


こうなっては隠密など意味が無い。正面から斬り捨てるっ!


翼を出して姿勢を制御し、牙や爪を避ける。

そのまま首筋に短刀を突き立てるが‥.‥.!


「っく!浅い!」

甲皮は貫けたが、刃渡りが短く肉まで届かない。

くっそ、もっと長い武器だったら!


攻撃が来るので短刀を回収することも出来ず、丸腰になってしまった。


「っと!」

左腕に噛みついてきたので、龍化して防ぐ。よし、私の甲皮なら牙は通らない。

図らずも固定出来たので、右腕も龍化させ腹に拳をぶち当てる。


「ガァッ‥.‥.!」

鈍い音を出して黒竜は血を吐き、動かなくなった。

腰の入った一撃だったのだが、爆散しなかったな。結構頑丈だ。


「っ‥.‥.面倒だな‥.‥.」

一匹は倒せたが、今の攻撃中に他の黒竜が私の手足に食らい付こうとする。


「邪魔だぁっ!『ガイアメテオ』!」

岩を降らして向かってくる奴等を迎撃するが、機動力が高く中々当たらない。

派手に動き回っているのに、黒竜達はお互いの動きを邪魔せず、途切れなく攻撃を仕掛けてくる。


「このっ‥.‥.!ぐあっ!?」

拳を振り抜いた隙を突かれ、腹に尻尾を叩き込まれた。

ちくしょう、もろに食らった!

受け身をとることも出来ず、木にぶつかる。

ダメージを与えたことで勝てると思ったのか、黒竜共はゆっくりと近づいてくる。


こいつら、私を舐めてやがるな。

ふざけんな、一撃食らった程度で仕留めた気になるんじゃねえ。

もういい。もうキレた。


「どうなっても知らねえぞ‥.‥.『龍化』!」


力を解放した途端、全身が龍の姿へと変わる。

完全な龍化なんて久し振りだが、こうしないと奴等を狩れない。

そうだ、私がこんな奴等に負けるわけがない。

こいつらに力の差を教えてやろう。


「ゴアアアアッ!!」


全身にみなぎる力を感じながら、怒りのまま吠える。

ぶち殺してやるよ、下等種共。


龍>竜です。

同じ系統ですが、別種です。

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