25話 フラグから逃げよう
繋ぎなので短めです
勇者と出会ってしまうというイベントが発生してしまった‥.‥.。
あの後クエストは達成できたが、予想もしない出来事に見舞われ疲れた私は珍しく真っ直ぐ森に帰った。
今後関わらないためにはどうするべきかと一晩中考えていたが、すぐに寝てしまったので特に案は浮かばなかった。
そんなわけで、一夜明けた今も、私はギルドで唸っていた。
いや、また出会う確率は低いんだろうけど、勇者相手となると油断はできない。
なぜかというと、勇者は強力な運命を持っているからだ。
以前女神様から聞いたのだが、運命というのは本当にあるらしく、人の行動の一部はそれに導かれてのものらしい。
と言っても、あくまで『切欠』程度で、強制力はそこまで無いという。
まあどう生きるかは結局自分次第ってわけだ。
だが、勇者や魔王は違う。
他人を運命に干渉するほどの強い運命を持ち、ご都合主義ともいえる事態を引き起こす。
そんなやつの前で安心なんて出来るはずがない。
「嫌だぁ‥.‥.冒険なんて出たくないぃ‥.‥.」
「なーに自堕落なこと言ってるの。今日はクエスト行かないの?」
頭を抱えていると、頭上から呆れた声が聞こえてくる。
「今はそれどころじゃないんだよ。人生がかかってるかもしれないの」
「え、そんなに?あんたも悩むことがあるのねえ‥.‥.」
私は別に能天気ではないぞ。
「暗い顔してちゃいつまでも解決しないわよ。散歩にでも行ったら?町も賑やかだから丁度いいわよ?」
私が悩んでいるのに、町の奴等は浮かれてるのか‥.‥.妬ましいな。
「何で賑やかなのさ。普段から騒がしいってのに」
「知らないの?もうすぐ勇者一行がこの町に来るのよ。町のお偉いさんも、歓迎の準備で忙しいそうよ‥.って、何するのよ!?」
セレスの言葉を聞き、思わず立ち上がって胸ぐらを掴む。
おいふざけんな、聞き間違いだよな?
「‥.‥.それまじ?」
「嘘つく必要なんて無いじゃない。とにかく、手を放しなさいよ!」
セレスに強引に振りほどかれる。
‥.‥.そうか、だから近くの森にいたのか。
旅をしてるんだから、そこそこ大きいこの町にも来るに決まってるよなぁ‥.‥.。
「フラグは全力で回避しないと‥.でなけりゃ、どんなトラブルに巻き込まれるか‥.‥.!」
勇者が居て、何も起こらないわけないんだよなぁ‥.‥.。
そろそろ第一章も佳境ですね




