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22話 理不尽な強襲

繋ぎ回です

洞窟に蔓延る、サラマンダーの群れ。

隠密状態で近寄るが、気づかれる様子は無い。熟練度を上げたので、スキルの効果も強化されているからだ。


「先ずはリーダーをやって、混乱してる内に進ませてもらうか」

全滅させる気は無いしなー。ちょっと探索に邪魔だから退いてもらうだけだ。


「『観察』を使って‥.お、あのでかいのか」

奥の方に、一際サイズの大きい個体がいた。

周りを雌に囲まれてるようだし、あれがリーダーだろう。

ハーレムを築くとは、モンスターは本能に忠実だな。


「それじゃあ、試してみるか‥.『影走』」

早速新スキルを使ってみると、私の体が影に沈んだ。

『影走』は、影に潜んで移動する、何とも暗殺者っぽいスキルだ。


完全に影に沈むと、周りは真っ暗で、頭上には地上の風景が見上げるような形であった。

影の中は水中みたいなイメージだったが、何の感触も無い、まさに無といった環境だ。

これは長時間居たらおかしくなりそうだな。


影の中を泳ぐように移動し、目標のリーダーの近くまで行く。

そのままリーダーの足元まで移動し‥.


「不意討ちっ!」

勢いよく飛び出し、リーダーの頭上を越える。

奴も気づき、こちらを向くがもう遅く。

リーダーの首がずれていき、地面へ落ちる。

すれ違い様に首をかっ切ったから浅いかと思ったが、しっかり切れていたようだ。


残った胴体からは血が吹き出し、辺りのサラマンダーに降りかかる。

いきなりの事に群れは混乱状態になったが、血のおかげで私の匂いは消えたので、隠密がしやすくはなった。


「後は一瞬の隙さえ作ればっと‥.」

懐からレドライトと、松明代わりの魔道具を取りだし、レドライトに向けて光を当てる。

光は鉱石の中で乱反射し、眩い光が辺り一帯を覆う。


「うおっ眩し‥.!」

サラマンダー達の目は潰せただろうが、私の目までやられそうだ。一度試せばよかった。


とにかく、暗視スキルを使ってサラマンダーを掻い潜り、奥へと進む。

悪かったな、サラマンダー共よ。

ちょっとむしゃくしゃしてただけなんだ、許せ。


その後暫く進んだが、追ってくる気配は無い。

今頃新しいリーダーでも決めてるんだろうか。‥.‥.ま、邪魔になったらまた狩るだけだ。

何だか理不尽な事をした気がするが、モンスター相手に慈悲はいらないだろう。

ちなみに短刀は新しいやつです。

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