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〜柊真琴との出会い〜

入学式も終わり昼休みに飲み物を買いに出たはじめ

新年度でもあって、周りの生徒が浮ついた気でいる。

空き教室で告白シーンを目撃してしまったはじめ

千里香と千尋の元へ戻ろうとしたとき階段の上から声が!!

俺は昔の頃を思い出していた。あれは、5歳の頃ふたつ下の妹と留守番をしている日だった。両親は

「少しお出かけしてくるから。いい子にしててね。」

と言って出かけていった。俺はお兄ちゃんという立場が嬉しくて頼られることが好きだった。

「にーに。にーに。絵本読んで?」

「わかった!待ってろ今読んでやるからなぁ」

俺は妹と一緒に遊んだ。絵本、おままごと、かくれんぼ。

いろんな事をしたっけ。流石に疲れて2人で夕方まで昼寝をしてしまった。

「ん…。」

目を覚ますと横に寝ていた妹が居なかった。俺は慌てて家の中を探した。玄関には鍵がかかっている。トイレにも親の部屋にも居ない。親が居なく頼れる人が居ないため、妹に何かあったのかと思いその場に立ち尽くしてしまった……

トントン…階段の方で音がした。俺はその音にハッとして急いで階段へ向かった。すると妹が階段を踏み外して落ちてきてしまった!!

「あぶない!!!」

5歳の俺には大した力もなく妹が落ちてくるのに耐えきれず俺も一緒に落ちてしまった。その後すぐに親が帰ってきてくれた。たんこぶ程度するだのは妹は3.4段しか登っていなかったからだ。






「先輩!先輩!」

誰かが体を揺すっている。頭に響くから叫ぶなよ。

「月島〜大丈夫か?おーい。」

先生が俺のほっぺをビチビチ叩いてきた。

「痛っ!起きてます!起きてますから!」

「おお。よかったよかった。何があったかわかるか?」

この自分勝手に物事進めていく人は谷田海烏兎やたみうと先生。やる気の感じられない先生だが、生徒からの人望も厚い先生だ。俺は周りを見て廊下の端に寄せられていたことを把握した。周りには生徒もたくさん集まっている。

「えっと…誰か降ってきたってとこまでは((」

「降ってません!足を滑らせた先に先輩が助けに飛び出してきたんです!」

まったく。もう。と言いながら腕を組んで怒っているこの娘は俺は見たことがある。

「君は……入学式生徒代表の子」

「はい!柊真琴ひいらぎまことです!頭打ってませんか?大丈夫ですか?」

心配そうに近づいてくる真琴。だが…

「大丈夫!近づくな!」

思わず突き放してしまった。周りの人も先生も、もちろん真琴も固まってしまっていた。

「あ…。悪い」

「ふふ。ふふふ。」

真琴は立ち上がって俺にまた寄ってきた。そして、目の前に仁王立ちすると

「先輩も私の美貌びぼうに目がくらんだんですね!」

「「はぁ?」」周りの人たちの心が一致した。

そして、俺は感じた。この出会いは運命の分かれ道だと。いや、確信したんだ。俺の過去をぶち壊してくれそうな性格をしていたから……

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