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白い部屋での心理実験

作者: 南波航助
掲載日:2007/12/30

「お願いだ、許してくれ」

「何を?」

「頼む、許してくれ」

「だから何を?」

「すまなかった」

「はぁ?」

「許してくれ」

あまりにもしつこいからそいつをぶん殴った。

「痛い・・・・・・これで許してくれる?」

「お前が俺に何をしたんだ!」

「すまなかった」

「だからさぁ」

「俺はあんたを、殺しちまった」

「なにいってんだよ」

「その後俺も死んで」

「冗談よせよ」

「俺ら、幽霊なんだよ。この部屋真っ白だろ!」

「嘘だ」

「ホントだよ。覚えてないのかぃ。俺があんたを包丁でひとつき・・・・・・」

「まさかぁ」

「まぁいいさぁ。俺らは死んだんだ。目を覚ますことはない」

「ふざけんなよ」

「ふざけてないよ」

「うわぁぁぁぁぁ・・・・・・」

男は倒れ込んだ。









「はい、心理実験終了!お疲れ」

「どうもッス」

男は倒れ込んだままだ。

「ホントに、人って思いこみで死んじゃうんですね」

「そうらしいなぁ」

「今回の死刑囚を利用した実験、良いデータが取れるな」

「そうですね」


























「ここはどこだ?」

「あなたは、神様です」

「え?」

「あなたは神様です」

一人の美女が一人の男に言った。

「まさか」

「本当です」

「嘘だ」

「本当なんです」

「証拠は?」

「あなたの力で何でも出来ます」

ここは白い部屋。

「ほら、このモニターを見て。これは東京のとある駅の監視モニターです」

「それは分かるよ」

「そこに座っている人に、「死ね」って念じてみなさい」

「分かった」

男は必死に念じた。

すると、座っている男は突然倒れ込んだ。

「すごい、すごい」

「どうです?あなたは神様なんですよ」

「そうか、僕は神だ!僕は神なんだ!」










「はい、実験終了」

「すごいですね。記憶を一回無くして、思いこませると」

「そうだ、自分を神だと思ってしまう」

「心理はすばらしいものだ」

「はい」


思いこみは、すごいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 心理学(?)に興味があり、タイトルに惹かれて小説を読ませていただきました。 短いながらも「なるほど」と思わせるところがあり、私的にはとても興味深く、好きな小説です。 ほとんど会話だけで構成さ…
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