胃 全摘出 手術
胃がん と宣告された人に、今現在の私の体験記です。抗がん剤投与の治療中です、連載が止まれば体調悪化又は死亡とお思いください。
昭和27年3月26日(木)
聞き覚えのある女性の声が私を呼んでいる「長居さん~長居さん~」
3,4回呼ばれ ふと目覚めると言う表現ではなく瞬間にバンと目が覚め魚眼レンズで覗いた様に
女性の顔が一番前に大きく見え後ろに太田先生、他にオペスタッフ数名 思い出した。
胃摘出手術が終わり麻酔が覚めたのだ。腹部を中心に激痛が走る痛い、痛い、痛い、と叫ぶも
半透明の酸素キャップを口に被せられ声になっていたか、移動ベッドに乗せ替えられ手術室のドアが
開く。家内、娘、親戚の人数名が目に入るも激痛のあまり失神した様だ。
気が付くと4階のナースセンター隣の回復室のベッドに横たわっていた。痛い、痛い、腹部を中心に
とにかく痛い、左の鼻の穴からカテーテルが突っこまれ、手には布製のグローブをはめられ右に透明の点滴がぶら下がっている。痛み止めの薬が投与されていると思うが、とにかく痛い。
余話 これが始まりかも、
私 長居 孝志 1950年(昭和25年10月16日)生まれ、64歳であります。
仕事は現役で世界に羽ばたく海上コンテナの輸送をしています、いわゆる海コントレーラー運転手であります。
今から2年と半年前ストレスが少し溜まる本船の仕事を週2回程していました、その仕事の時ミゾオチに痛みを感じ、仕事を終えると近所で行きつけの小児科、内科の医院に見てもらいに行きました。
その先生、口は悪いが愛嬌のある近所でも信頼も厚く有名な先生で、よくはやっている街医者です。
様態を話すと「胃潰瘍や」の一言 一週間分の薬をもらって、チョン
薬が効いたのか痛みも治まり忘れてしまいました。
私見ですが、これが がん かもと思って最善の処置をしていれば胃全摘出はなかったかも。