まもると私
まもるの事を信じても良いのだろうか。
自分の中の迷いは消えない。
確かにまもるは自分勝手だし、私を振り回す。けれどまもるを好きな自分に嘘はつけない。
『明日会おう』
まもるからのメールを見つめて考えた。
また来なかったらって。
『やだよ。』
意固地な私の返信に、まもるは絶対会おうとゴリ押しだ。
クリスマスツリーのイルミネーションを二人で見たいけど……。やっぱり怖い。
それでも素直になればいいのだろうか。
翌日。夕方まもるがやって来た。
「支度して。 出かけるよ」
「何? 急に」
「ツリー見に行くから」
「勝手な事言わないでよ」
「彼女とは本当に終わった。 これからはお前だけを考えていくから、 信じて欲しい」
「……嘘だ」
それでも引かないまもる。結局まもると出かける事になった。
「やっぱりキレイだ。 ツリー」
大きなツリーを見上げ、そう言った。
「お前とは友達だって思ってたけど、 ずっと好きだったって気が付いた。 信用ないかも知れないけどこれからも一緒にいて欲しい……」
「バカまもる……」
どちらからともなく握られた手が温かい。
キラキラ光るツリーは本当ににキレイで、まもると見られて良かったと思った。
この先の事に不安を感じても前を向いて歩けない。
それならこの手を離さずに歩いていけばいいではないか。
まもると私。これから始まる。




