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#6

引越しから一週間がたち、皆が生活になれてきた頃、各国に引越し挨拶をしに連合国会議にいく。

この会議は、国際会議で一週間続く。私の挨拶は最後の日。落ちてきちゃった人の保護・顔見せの時(年に何人かは偶然・イタズラに落とされる)に行うそうで、マリアと共に待合室で時間を潰していた。


「大人しくしてろ」と警備がドアを開け少年を投げ入れる。

「なにするんだよ」と怒鳴るも無視されている少年に、何故か見覚えがある。

黒目黒髪。象牙色の肌。この世界では、あり得ない服装。そして、記憶の中でしか会えない筈の姉の面影。

無意識に呟いていたのだろう。

「せーちゃんとは?」とマリアに聞かれ正気にもどる。

「マリア。手当とお茶」

「わかりました。」

そう言うと、魂レベルの甥っ子に椅子に座るよう誘導している。

椅子に座り手当されている甥っ子を見ながら、落とし前をどう着けようが考える。

多分だが、転生の原因の神かそれに対する嫌がらせでトリップさせられたのだろう。

胸元のブローチを使い屋敷にいる調査が得意な者に連絡し、犯人を特定してもらう。同時に帰りの法術を用意しながら甥っ子に話しかける。

「雪路2号大丈夫?」雪路とは姉の愛犬の名前。

「な・何で、その名前を。っか2号って」

と驚いている

「違うの?せーちゃんの子供で雪路の弟じゃないのかな君は」

「俺の名前は」

「名乗っちゃったら帰れないよ?帰るんでしょ。せーちゃん泣かせる気」

「帰るよ。帰りたいよ」

と真剣な目差しで答えてくる甥っ子。旦那に似ないで、芯の強い子に育ったんだな~と感心していると

「あんた誰だよ。母さんとか雪路とか知ってるみたいだけど」と警戒している。多分、何かあれば守るつもりなんだろうな。本当良い子だ。

「ああ。自己紹介を忘れてた。ハルヨシ。10才です。そして、君の魂レベルの叔母さんだよ。君の家族には手をださないよ。安心して。寧ろ送り返してあげる」

と言いお茶を飲む

「叔母さん。10才?」

と良い感じで混乱しているのを見ていると屋敷から連絡が。

やはり、無理矢理。座標確認できたと言っているので、今さっきのことらしい。犯人は神子。力を誇示のためらしい。生きているのを後悔するくらいの落とし前を着けることを決定し通信をきる。

先ずは、甥っ子を優先する

「落ち着いたかな?」

「帰れんのか!!叔母さん」

「つか、本当に叔母さん?」

「そうだよ。この世界では、違うけどね」

疑り深いが、仕方がない「返してあげるよ。いますぐね。記憶を読む方法はないからね。伝言お願いできるかな?おばちゃんに。」

「今すぐ!!本当か。嘘だったら」

と息巻く。帰りたいよね。私も帰りたいもんと思いながら

「嘘じゃないよ。私のことは、悔やまないでって伝言できるかな?」

と幼児に言い聞かせるように言うと

「それだけで、良いのか」と聞いてくる。本当に良い子だ。と感動しながら法術を発動

床を淡く光る法陣が実現する。

「さ。光の中に入って」と誘導

「もう落ちてくるなよ。じゃあね」と手を振りつつ元の世界に戻す為に力を込める。

私の力は少ない。法術を発動するだけでなくなるため、法石を大量にバランス良く使用する。

趣味のための大量に取って置いたのだが、可愛い甥っ子の為に総てを使いきる。安全に姉のいとおしい家族の元へ送るために。

ゆっくりと甥っ子の姿が消え、法術が送り届けたことを知らせたのは、その20分後。

地味に大掛かりな法術を使ったため、体調がわるい。多分、顔色が青ざめているのだろう。マリアに寝てくださいと言われてしまう。「落とし前を」

「準備しておきますので、休憩を」とソファーに横にされ掛けものをかけられる

揺すられ起きる。起こしてくれたのは、お祖父様。

「顔色が悪い」

「少し無茶しましたので。問題は有りません。挨拶しにいきましょ」と言うと、なにも聞かずに案内をしてくれる。

会場では、落ちてきちゃった人が足りないとか騒いでいるも無視。というか、報復対象が一番騒いでいるから分かりやすかった。後から覚悟しとけよと思いながら見ておく。

集まっている王族達に引越しました。よろしくと挨拶し退場しようとすると、王族から母の子供じゃないのか?と言われるため

「あの人は、母ではありません。黒髪だからと言って要らぬ疑いを。お祖父様も黒髪です。黒髪は皆、あの人の子供ですか?私は、お祖父様似です」とはぐらかす。

それで納得出来たのかわからないが、黙り込む為、お祖父様を促しその場をあとにする。廊下にてお祖父様に「あの言い方は、良くない」と言われるが、特に気にすることなく帰宅する

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