#20
北の件から十数年。姉達が、外と交流するようになった
次女は司書になり、通いの仕事をし始めた。最近は、住み込みでっと言う話もあり悩んでいるみたいだ。
長女は小物職人となり知り合った南の職人と恋仲になっている。
三女はというと…
目の前に三女の旦那が、いる。
離れて初めて、大切に思っていることに気づき面会の許可を取るため度々手紙が着ていた。再度妻にしたいと言い自ら王族を離れている。東で経理の仕事を得て生活ができてきたようだ。
「目通りありがとうございます。私の決意が分かってもらえ嬉しいです。少しずつ妻に許してもらえたら、今度は本当の夫婦になります」といっている。
「どうなろうと責任は持たないよ。あなた次第だ」と面会時連絡をしてくれれば、会うことを認める
それから十年後、姉達が巣立ち全て方がつく
体力も戻り採取の日々。どこからか“オギャア”と泣き声が…
境界線付近に捨て子がいた。最近は、飢饉・内戦があると捨て子がある。見つけ次第、保護しているが、先に食べられているのもいる。
背中のかごに入れて持ち帰る。
「誰かいる?」の声にマーサとセバスが出て来てくれる。
「お土産」と渡すと「わかりました」とマークに見せに行った
以前にも捨て子を拾ってきて神官に渡したり育ってたりしている
今いるのは、ロバートが礼儀作法を教えているリード
お祖父様に預け売り子になっているナターシャの二人
二人は、10歳くらいの時に拾って連れてきた。
当時は、怒こられたが…
今は、みんなの楽しみになっている。
私の寿命も半分くらい。悔いのないように生きている。最近は、バカな事をしてくる奴もいないし。平和な日々を生きている
たまに無理をして倒れ心配されるも、充実した日々。このまま、穏やか過ごしていきたいと思いながら部屋に戻ると
土下座のバガ神。
「久しぶり。どうした」と言いながら椅子に座る
「すまん。ハルが神格を持った」
「何故?」
「ここの管理シャとして認められた。お前の“家族”も従者としては神になった」
といっている
「お嬢様」とロバートが入ってくるため、話をすると
「よいのでは?これで、煩わしい事も無くなりますよ」と笑っている。
「平和に、平凡にいきたいのだが」
「平凡などとお嬢様が一番規格外ではないですか?」と言われてしまう。
平凡なつもりだが…
「いずれにせよ。次の管理者が成長するまでだから大丈夫だ」と説明してくれる
“次”っていつまでだよと思いながらでも、好きなように行きたい所に行けるのは、嬉しいから許してあげることにした。
「決まった事は仕方がない。“次”か育ち交代したら今の寿命に戻してくれたら良いよ」と条件を出しておく
ホットしたような表情で帰っていった




