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#19

一眠りして起きたら昼過ぎでした


目覚めて何が変だなと思いながら周りを見渡すと、部屋のあちこちに警護の陣が…

珍しい事もある…

いや、何か緊急時じゃないとこんなことになっていないはず。

どうゆうこと?

と頭を悩ましていても仕方がないと動くことにした。

先ずは“家族”と姉様達の安否確認。

事情がわかるものに連絡をとベッドから降り執務室へ行こうとするも、ガチャガチャと言うだけでドアが開かない

外の気配を探るとお祖父様とロバート。あとは知らない誰か。

どこかで似た気配を感じたことがあるな

どこだっけ?


確か…

あ!!姉様に付いていた気配と同じで昨日の?バガと同系統!!

と言うことは、北の王かよ

抗議文と身柄引き渡しについて、今朝出したのにここに居るってことは確信犯。

しかも、兵士の方も噛んでいるみたいだな

と聞き耳を立てていると、寝室のドアが開いた(執務室へ通じていない)

「お嬢様」と小声で話しかけるマリア。それを見て防音の陣を出すザーク

目線で落ち着く事を促し、近寄る。

「説明して」と言うとマリア・ザークが頷きソファーに座り話始める

「お嬢様が眠りについてから、シルバー様へ連絡を取り北に抗議文を送りましたら。直ぐに王自らの訪問が…

多分ですが、昨日から張っていてしかも兵士の件の黒幕ですね。

で、お嬢様に会わせろと言われたのですが、ロバートが押し留め。シルバー様が到着されて対応していますが」「のらりくらりか」

「はい。“当家の主ではないものと話をしない”といわれて。でも、目の色が怪しいんです。あれほど執心していたらしい嫁の事はどうでも良いみたいな感じで…」

「どこからかあの人に似た髪・目の娘がいる。しかも、ここに屋敷を構えていると嗅ぎ付けてきたのか。あわよくば拐い抱き殺すつもりかしら?」

「多分。危険ですので」

「話が進まなければ、姉様に危険が迫る。お祖父様・ロバートがいるんだな」と確認をする私を見て、疑りながら頷くマリア

私の意図を感じ、警護レベルを上げるザーク「行くぞ」と言うと先導してくれる


執務室に入ると色浴に満ちたバガ。対峙するロバート達。

「お待たせしました。当主のハルです。北の方ですね」と確認しつつ進む。

ロバートが席を譲り後ろにたつ。

ニヤニヤしているところを見ると拐かした後の事を考えているのだろうが、捕縛の陣を煽り対象者を変更

防音でザークに兵士殲滅を許可。

何事もないようにバカに対応する

「昨日から当家にどのようなご用があり攻撃を仕掛けてきたのでしょうか?

姉の件は、そちらも納得済みなはずですが?」

「あれは、もう用済みだ。ワシは」

「何年も無理矢理犯しておいて何を?新しい代わりが見つかったから、用済みですか?」「早く言えばな。サクラの代わりにワシに嫁ぐのが、サクラの罪が償われる。これこそ」と顔を赤らめている

「叔母の罪とは?ただ落ちてきただけ。翻弄された貴殿たちが悪いのでは?それが罪ならば、それでもいいですが、罪人は叔母であり従姉妹や私ではないはず。検討違いもいいところですね」と言いお茶を飲む

「あなたやっていることは、道理が分からない子供の用ですね。すげ替えますか?」

「何を言う。ワシは間違ってなぞおらん」と怒り始めるも無視。

今頃、王位が変更になっているはずロバートに確認すると頷くため「神意が変わった模様ですね。叔母にこだわり過ぎて、国を滅ぼす気ですか?大人しく帰った方がよいのでわ?」

「それこそあり得ない事だ。神意が変わるなど、捕らえ道理を叩き込んでやる」と陣に力を込めるも。自分に巻き付いてしまっている

「このバカをお願いします」とお祖父様にたのんで送り出す

ロバート達に微笑掛け「お疲れさま。うちを狙うバカ共はもういないよね?」

「東・北が一番うるさかったですからね。あとは、商人を通じて脅しもかけれますし」

「じゃ大丈夫だね」とリラックスしてお茶を飲む

「あの人の何がいいのやら?面倒事は懲り懲りなんだけど」

「暫くは無いかと」

「暫くはなんだね」

「姉様達を旅立たせれれば、なんとかなりますが…」

「まだまだ先の話だね」

「ですね」と話ながらため息が出ちゃう

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