20話
朝になり鏡の前で改めて決意を口にする。
「今日から友達であり親友」
アイツの恋愛を応援してやる。
学校に着いて昔のような日常がそこにあると思っていた、だけどそう簡単にはいかないらしい。
拓哉が廊下の奥を見ている。
「なーんか最近天谷と蓮ってよく一緒に居るよな」
「だな」
「いいの?尚的に」
「別にいんじゃない」
「えっ」
拓哉がビックリした顔で俺を見る。
「蓮が彼女と居たいなら仕方なくね?」
「尚?」
塁が心配そうに俺を見る。
「いい事じゃん高校生なんだから彼女くらいつくんないと、アイツかっこいいしもったいないだろ」
「そうじゃないだろ」
拓哉が俺を睨む。
「俺決めたんだよ、蓮を応援するって」
「尚は大丈夫じゃないでしょ」
塁が俺の頭に手を置いた。
「全然平気、マジで友達ってか親友だから」
窓の外に顔を背ける。
全然平気じゃないんですが!痛い痛い心臓が痛い!
「遅くなって悪い」
「トイレ長すぎだろ」
「高橋に用事頼まれて」
高橋とは担任の先生だ。
「とか言っちゃって」
「マジだから」
「大きい方をする事は恥ずかしい事じゃっ」
「ちげーわ」
俺と蓮のやり取りを見ている拓哉と塁。
「あっ今日手伝いないんだっけ?」
「いやバイトが1人欠けたからっ」
「じゃ明日土曜だし遊んでから帰るわ」
「18時っ」
「はいはーい」
別に誰とも遊ぶ約束なんてしてないけど。
放課後になり3人で学校を出る。
特にやる事もなく街をプラプラ歩く。
「6時過ぎたから帰るべ」
拓哉が蓮みたいな事を言い出した。
「なんでだよ」
「蓮に言われてんだよ18時に帰宅させろって」
「はぁ、過保護すぎんだろ」
呆れた顔をした俺の肩に手を乗せる塁。
「愛情愛情」
「そんなん知らんし」
なんてやり取りをしていたら拓哉に掴まれコンビニへ。
「なんだよ急に!」
「蓮蓮!見られたら俺ら殺されるから!」
「はあ?どこ」
「あっこ」
確かに買い物袋を持った蓮が居る。
「手伝い終わったんかな?」
今日は早く終わったんだなって思いながら蓮を見る。
「じゃあ蓮もっ」
「飲み物買おう!」
塁が急に俺の体を半回転させた。
「は?なんだよ急に」
蓮が気になり蓮が居た場所に視線を戻す。
…………そうゆう事ね。
「なんだよデートじゃん」
「尚」
塁が泣きそうな顔で俺を見る。
「デートならデートって言えばいいのにな!」
「おい、お前平気ぶんなって」
拓哉が真剣な顔で俺を見ている。
「マジで平気だって!言ったじゃん友達だからマジで蓮の恋愛応援してんだって!ってか自分はよろしくやっといて俺の門限は18時とか意味わからんよな!」
「なんで俺らに嘘つくんだよ」
拓哉が少し怒っている。
「マジで嘘じゃないから」
「おまっ」
何か言おうとした拓哉を塁が止めた。
蓮と天谷がいなくなった事を確認してコンビニを出る。
「今日は送るっ」
「大丈夫マジで大丈夫だから」
拓哉と塁と別れて1人で帰宅した。
しんどい……しんどすぎる……………




