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17話

家に帰ってから携帯を確認。


新着メッセージが1件届いている。



「蓮から……………怖いな」



恐る恐るメッセージを開く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蓮)大丈夫か?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それ以外何も書かれていなかった。


拓哉は塁に会いに保健室まで来たのに蓮は俺に会いに来ようとか思わないんだ、きっと前だったら会いに来るってゆうか一緒に保健室に来たんじゃないかな。



「それって1番大切な人じゃなくなったって事か」



勝手に涙が流れる。



「欲張りになった俺が悪いんだよな、前だったらこんな事くらいで泣いたりしなかったし」



塁が言っていた事を思い出す。



「求めすぎた俺への罰だな、好きでいられるだけで満足しなくなった俺が全部悪いんだ、蓮が俺に求めてるのは友達であり親友であり恋人じゃない、そんな事わってたのになんでこんなに欲張りになった?」



どうしたらいいかなんてわかってる。



「はぁ……今日で最後にしよう」



夜になり蓮からの着信に通話ボタンを押す。



「尚、大丈夫か?」

「へ?全然大丈夫だけど?」

「風邪とか?」

「俺そんなに病弱じゃないから」

「じゃあ今日っ」

「ただのサボりに決まってんじゃん」

「でも顔色っ」

「蓮すら騙せるとか俺役者になれんじゃね?」



何も言わない蓮。



「手伝い終わり?もう家?」

「今終わってまだ店」

「そっか、じゃあ俺ん家来て」

「急にどうした?」

「じゃ待ってるわ」



返事を聞かないまま終了ボタンを押す。


20分後。


荷物を持って家の前で蓮を待つ。



「わざわざ外で待ってなくてよかったのに」

「いんだよ、俺が待ちたかったから」

「………なんかあった?」

「家まで送ってく」

「……………………尚?」



蓮をおいて歩き出す俺。


後を歩く蓮。



「そうだ手伝いのびた?」

「あと1週間だけな」

「そっか、本当に1週間だけ?」

「…ん?」

「1週間でいいの?」

「え?うん」

「2週間とか3週間とか半年とか1年とか言っとかないでいいの?とりあえず多めに言っといっ」

「尚」



腕を掴まれ歩きを止められた。



「淋しくさせてごめん」

「淋しくはないよ」

「……じゃあっ」

「不安なだけ」

「…………不安?」

「そう、不安なだけ」

「なにが不安っ」

「とりあえず帰ろうぜ」



蓮の腕を引き離し歩き出す。



「尚」



今日だけは俺は俺の気持ちを優先してやると決めた。


明日からは蓮を優先するから今日だけは許してくれ。



「晩御飯は?」



黙り込む蓮。


黙ってるのは怒ってるとかじゃない。



「やっぱりか」



蓮の両親は2人とも海外を拠点に仕事をしている。


だから小さい頃からほぼ1人で生活している状態で昔からよく俺ん家でご飯を食べていた。


中学に入ってからは俺ん家で食べる事がなくなった。


そして蓮は食べない日が多くなった。



「材料は?」

「…ない」



蓮を食わせるために昔から料理の腕を磨いてきた。



「俺もう蓮の嫁じゃん」 



ずっと言われたかった言葉。


1度も言ってもらえなかったから最後に自分で言ってみたけど思ってた以上にかなり恥ずかしい。



「来る?」

「ん?何が?」

「嫁に」



ちょっとやばい。


ってか嬉しすぎてかなりやばい。

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