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14話

21時過ぎ。


ブー…ブー…ブー…


蓮からの着信。



「お疲れ」

「はぁ……疲れたぁ…」

「大丈夫か?」

「玲子さん1週間安静だって」

「1週間?って事はっ」

「ごめん、しばらくは手伝いに行かないと」

「お前すげぇ疲れてるけど」

「今日はバイトがみんな休みだったから大変だったけど明日からは何人か居るし今日ほど大変じゃないよ」

「だったらいいけど」



全然よくない。


めちゃくちゃ心配なんですけど。



「しばらく一緒に帰れないし遊べないし傍に居てやれないから尚ちゃん淋しくなるんじゃないかなぁって」



俺の反応をみて楽しもうとしているに違いない。



「そうだな、蓮がいないとつまんないな」



思うようにはいきませんよーーーだ。



「……素直じゃん」

「いつでも素直です、蓮こそ大丈夫なわけ?」

「尚が元気くれたら」

「そんなんいつでもくれてやるわ」

「じゃあタコ踊りして」

「……は?タコ踊り?今?」

「うん、タコ踊り」



タコ踊り?タコみたいに踊れって?


立ち上がって全身を使ってタコ踊りをする。



「ぷっ」



蓮が笑った。


急いでカーテンを開けて家の前を見る。



「居るなら言えよ!」

「もう帰るから」

「来た時点でピンポン押せよ!」

「時間も遅いし会うと長くなっちゃうだろ?俺も帰って早く寝ないと疲れとれないし」

「とりあえず待っとけ」

「だからっ」



通話終了のボタンを押しながら玄関に向かう。


ガチャ…



「あーあ、やっぱ出てきちゃうよな」

「嫌なんかい!」

「バレないように帰るつもりだったのに」

「そうゆうとこお前の悪いとこな」

「尚の事だから踊るだろうなぁとは思ってたけど流石に立ち上がって踊ると思ってなかったしカーテン越しに全力タコ踊りは我慢できんかった」



楽しそうに笑っている蓮。


全力でタコ踊りをした自分偉い!



「あっ、今日あの感じどうした?」

「ん?」

「あの2人喧嘩してなかった?」

「あー……あれね!」



詳しくは言えないから前半省いて話そう。



「拓哉が逃げずに頑張れって言ったら塁がお前が言える立場かって言って何の事だって拓哉がなって自分でわかるだろって塁がなって喧嘩?みたいな?」

「逃げずに頑張れ?」

「そこはどうでもよくて、拓哉が何から逃げてるって塁が思ってるのかが問題だよね」

「いや、話の流れがっ」

「拓哉が逃げてるとすれば?彼女かな?って俺は思うけど蓮は何の事だと思う?」

「そもそも逃げずに頑張れってっ」

「でも2人の事だから俺らが考えてもわかんないよね」

「まぁ」

「そんな事より制服似合ってたな」

「ん?あぁ、ありがとう」



なんとか切り抜ける事ができました。



「あっ明日からも制服は上までしっかり閉めて着崩さない、無駄に露出しないように気をつけて」

「ぷっ、おかんやん」

「当たり前やないのうちあんたのおかんやで」



目を細めて蓮を見る。



「ほんまに気ぃつけや!」

「はいはい」



本当に。

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