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だからこのゲームは間違っている  作者: 美海秋
このゲームの回復薬は間違っている

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2-20ゲーム目 次の目標

 次のメインストーリーのボスというのは、俺の予想通りロックコドラで間違いないということはわかった。

 今回も、同じようにそんなロックコドラには、かなり強化があるようだ。

 普通であれば、見た目は岩に覆われたトカゲのような存在というのがロックコドラだ。

 だというのに、俺たちが戦う予定のロックコドラは見た目が全く違う存在だという。

 体は確かに似たような存在ではあるのだが、羽が生え、しっぽには鳥の頭がついているらしい。

 他のゲームではよく見るような存在。

 キメラだ。


「どうして、そうなるんだよ」

「僕にそんなことを聞かれてもわかんない」

「そうなのか?」

「そうだよー。僕だって先輩がいなくなった後はだんだん面白くなくなって、辞めちゃったもん」


 まあ、どうせ辞めたことろでこいつの技術力だ。

 ある程度のことならこなせるだろう。

 今もこうやって、作っていたゲームの中に異物を紛れ込ませることもできているのだし……


「それで、どうしてこのタイミングで俺に絡んできたんだ?」

「知ってますかー?このゲームって、自分でスキルを作ることができるんですよ!」

「知ってるよ。俺も作っていたからな」

「どんなスキルでも作れるんですよー」

「だから知ってるって」

「では、僕のスキルが何のかわかりますかー?」

「どういう意味……」


 だと言いかけたところで、隣にいるはずの幸人が見当たらないことに気付く。

 どういうことだ?

 さっきまで隣にいたはずなのに……

 気が付いたら、いない。

 だけど、ここでなんとなく理解する。

 スキルはなんでも作れるとすれば、急に見えなくなったというのも、もしかしなくてもスキルの可能性が高い。


「スキルで消えたのか?」

「違いますよー!」

「な、なんだよ、それは……」

「ふふふ、保護色みたいなものですよ」


 幸人はそう言って動く。

 動くことによって、見えなくなっていたのが見えるようになっていく。

 確かに、スキルは何かと言われると保護色だとなるだろう。

 だが、こんなスキルを取得する条件ってなんなのだろうか?


「なあ……」

「なんですか?」

「どうやって、そのスキルを手に入れたんだ?」

「聞きたいですか?」

「ああ、少しな」

「簡単ですよ。三日間、一時間寝る以外で動かないで同じ場所にいればいいだけですよ」

「絶対に無理な条件だな」

「そうでしょうか?」

「当たり前だろ。俺なら絶対に無理だ」

「あー、先輩は我慢ができませんよね。だから、会社もあんな形で辞めることになっちゃいましたもんね」

「まあな。そう言われたら、何も言えないな」


 こっちだって、我慢できることとできないことがあるということをわかってほしい。

 だが、今はそんなことが気になるのではない。


「なあ……」

「なんですか?」

「聞きたいことは、全部聞いたはずだぞ、どうしてついてきてるんだ?」

「え?先輩は後輩に、そんな酷いことを言っちゃう人でしたっけ?」

「酷いっていうか、普通のことじゃないのか?」

「昔はそんなことを言う人じゃなかったのに!」

「いや、言ってただろ……」


 結構昔から優しくはなかったと思うのだが、幸人の中では俺が善人に見えていたらしい。

 だが、それよりもどうしてついて来ようとするのかがわからなかった。

 そもそもどういった役割でこのAIを導入したのかもわからない。


「気になりますか?」

「何がだ?」

「僕の美少女AIを何故導入したのかを」

「いや、気にならない」

「いや、先輩。そこは気になってるって言ってもらわないと!」

「面倒だから、嫌なんだ」

「えー……もっと後輩を求めてくださいよ」

「求めたくないんだよ」


 くそ、AIだというのに、本人かと疑うくらい面倒くさいやつだ。

 こういうダル絡みをしてくるから苦手だったことを絡まれて思い出すと、本当に聞いたことを後悔しそうだ。


「じゃあ、着いてくるのか?」

「先輩は、どうしてほしいですか?」

「ついてきてほしくないな」

「本当にそういうところは、厳しいですね。先輩は……」

「仕方ないだろ?それに、さっきの話が本当なら」

「ああー、僕に調べてきてほしいことでもあるんですか?」

「わかってるんだな」

「先輩のことくらいはね」


 そう言って幸人は笑う。

 こういうところも含めて、本当に前までの後輩と一緒だ。

 だからこそ、俺はやることが決まった。

 次の目標である、ロックコドラキメラバージョンを倒すことが必要だ。


「なあ」

「なんですか?」

「いや、なんでもない」


 一つだけ考えたことがあった。

 だけど、それを実行するためには確証がないのだから……

読んでいただきありがとうございます。

よければ次もよろしくお願いします。

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