2-14ゲーム目 そのころのプレーヤーたち
「どうやったら、倒せるっていうんだ」
「特攻するしかないんじゃねえか?」
「いいのか?」
「それしかないのであれば、仕方ない。ということは全員がわかっているだろ?」
その言葉で、ここにいる全員が息をのむ。
ゲームである以上は、犠牲がつきものだということを、ゲーマーの全員がわかっている。
だが、うまくいかないということもわかっていた。
すでにゲームオーバーになっている人たちがいるからだ。
当たり前だが、ゲームオーバーになったものたちはこのゲーム世界で再度出会うことはないからだ。
現実世界でその人たちがどうなったのかはわからない。
わからない以上は、今後の計画で、そのような犠牲をだすというのは難しいことをわかっている。
「最初のストーリーを誰がクリアしたのか、わかったのか?」
「わかねえな……そもそも、あれをクリアしたって言っていいのか、わからないがな」
「ですが、誰も犠牲を出していないという点は評価されませんか?」
「ああ、確実にな」
二人はそう言葉にする。
遊夜たちが、ただ破壊しただけではあったが、それでも誰も犠牲になることもなく倒したという点では、間違いではない。
二人からすれば、セオリーを無視して、ボスを倒すなんてことを行うやつらに対して、見つけ出さないといけないと考えていた。
どうすれば、そんなことができたのかと……
だが、探している間に遊夜たちは地下都市オワリにいたせいで見つかることはなかった。
その間にも二つ目のボスをなんとか倒し、今回は三つ目。
トロールは人型のモンスターとして最後と言われていた通り、かなりの大きさだ。
最初は、距離を離して攻撃を行うことによって、倒せるのではないか?
誰もがそう考えていたのだが、実際にはそんなうまくいくことはなく、遠くから魔法書を使って魔法を放ったりもしたのだが、トロールがつけている防具によって、ダメージが通ることもなかった。
それよりも攻撃を行ったことによって、トロールから飛んできたのは近くの石。
全力で投げてきたそれは、凶器だった。
なんとか盾持ちが防いだからいいものの、かなりのダメージを食らったらしく、初級回復薬をいくつか使わないことには回復できないくらいのダメージだった。
「あれを倒すためには、何が正解だと思う?」
「わからねえよ。定石なら、近づいてチクチクと防具の隙間を狙うしかないだろうな」
「やっぱり、そうなるよな」
時間がかかるし、もしかすれば犠牲者も出る可能性だってある。
でもやるしかなかった。
ログアウトできない以上は……
そんなことを考えつつも、二人は次の攻略のために準備を始めようと動きだしたタイミングだった。
どんと地面が揺れたような音がしたのは……
「なんだ?」
「わかんねえよ」
二人は驚く。
だけど、それはすぐに驚きよりも確信。
そしてワクワクへと気持ちは消化されていくのだった。
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