【僕】1話=2話
作者:uguno tieru
親友からメールがきた。
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偉大なる我。(大我)
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[なぁなぁ俺も大学落ちたwww]
[2人でお祝いしない?(笑) ]
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[なんで、お祝いなんだよ]
 ̄ ̄ ̄[暇だし、イイヨ]
[あっ、今からな]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ [はい!?]
[上野駅な]  ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ [えっ、なに口]
[着いた時に決める]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ [てめぇ遅刻するだろ]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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そう、今からである。
突然過ぎる。
だけど、こんなのが日常茶飯事だから
仕方ない?かな
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上野駅、公園口に着いた。
あいつは珍しく先に着いていた。
『俺が先に着いたからお前今日奢りな』
『僕の場合 変わらず割り勘なのに!?』
『あっ』親友が何か見つけた
『あのバームクーヘン買えや』
僕は値札を見た。
『6000円…高っか…』
仕方ない、今日は見逃してやろう。
そのお店は焼き立てをそのまま食べられるお店だ。
周囲には女の子しかいない。
気まずい。
だが親友は周りの目なんか気にせず美味そうに食う。
僕もつられ、久々に食ったバームクーヘンは
とてつもなく美味かった。
僕も食いつき1ロールの7割は食った気がした。
親友は引いていた、そして涙目だ。
僕はいきなり腹痛が襲った。
トイレに駆け込んだ。
駆け込んで、俺のう◯こが落ちた瞬間
悲鳴が聞こえた。
多分Gが駆け回っているのだろう。
飲食店だし、それもそうかと、
思っていた。
トイレから出ると、そこには
親友が刺されて倒れていた。
脳に情報が入ってこない。
なにも
なにも
なにも…
警察が僕に声をかけた。
僕は目?を覚めた。
店員さんが見ていたのだろうか。
犯人は僕ではないことを伝えてくれた。
そのあと警察官は優しい声で話してくれた。
ただ…
犯人は見つからなかった。
悔しかった。
罪を償ってほしかった。
だけど…だけど…
見つかることはなかった。
分かるのは20代女性ってこと、だけだ。
いったいどこにいるのだろうか。
あれから4年がたった。
4年も経てば上野駅周辺殺人事件の噂は薄れてる。
警察も動かなくなった。
僕はある探偵に依頼した。
探偵さんは
『わたくしの意見なんですけど、情報が少ないんで見つけるのは難しい・・』と言われた。
だけど僕は、それに賭けた。
3年と半年がたっただろうか。
探偵さんから連絡がきた。
また『もう、諦めたほうがいい。』との連絡なんだろうか…
だけど今回は違った。
探偵さんが『犯・人・が・分・か・り・ま・し・た・。』
との連絡が入った。
探偵さんは、書類を警察にだすと言って…たと思う。
だけど…僕は…
怒りと殺意で心がいっぱいだった。
(だって7年もだよ!!)
(あの7年間どうすることも出来なかった犯人が分かった!!)
(ずっとの間、ウロウロしてた奴を‼)
僕はすぐさま計画をねった。
4日が経った。
実行日がきた。
僕が考えた作戦…
一人で…実行を。
犯人の自宅周辺を歩いていると、
犯人を…見つけた。
犯人に声を掛けた。その瞬間
犯人は青ざめ..逃げた。
(絶対に逃さない)
逃さない
逃さない
逃さない
犯人を追い詰めた。
そこはどこかの倉庫だ。
だが これは誤算だ。
だって…
その犯人の隣に、犯人の親友と呼べる人がいたから
『(邪魔でしかたない…)』
『(なんで逃げてる最中に会うんだよ)』
『消えてしまえ…』
僕は犯人を目掛け包丁を刺した…刺したと思った
だけど、違う、刺した相手の顔は優しい目をしていた。
犯人ではない……その親友だ。
僕は逃げた。
怖くて…
怖くて…
やった理由がわからなくなった。
これだとあいつと同じ
あいつ…と同じ……で…………
建物の外に出た。
眩しかった。
車のライトの光だ
赤く輝く光。
心に響く音
『あの親友が呼んだ…か。』
男 10人だろうか…
僕は床に押さえつけられた。
そこからは記憶がない
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「判決!無差別殺人と殺人、暴行をおかした罪で死刑にする』
僕は、死刑になった。
なった理由は2人殺し、警官に暴行を加え、
反省の態度が見られなかったからだ。
だけど僕は言いたい。
僕は
僕の親友を殺してはいない。
もう一度言う、本当に僕は僕の親友を殺してないだ。
『……………』
(あいつは、今、どこで、なにをしているのだろうか。)
(もう、どうでもいいか。)
あと、暴力して、ごめんなさい…記憶がないんだ…
ただの言い訳にしかすぎないけれど。
その警官に謝ることは出来たと思う。
だけど、『どうせ死刑を免れたいだけだろ』と
思われたくは、なかったから。
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『何かやりたいこと、食べたいものはないか?』
僕を見張る警官が言った。
僕はこう答えた気がする。
『僕の死刑実行は僕にやらせてください。』
『あと、バームクーヘンが食べたいです。』
なぜ僕の死刑実行を僕にやらせるのかと
問い詰めた。
(死なないようにようにやってやろうと)
思ったのだろうか?警官は。
『(はは……
そう言う人もいるから仕方ないか。)』
『僕は、僕を殺すボタンを押させたくはないからです。
だって、ただの一般人に押させたくはないからです。
ボタンが3つあっても、どれかが僕に繋がっている。
それを押したら精神を病んでしまう可能性も。それが殺人者でも…
だけど僕が押せば誰も苦しまずに済むからです。それが僕の考えです…』
警官は一瞬驚いた顔をした。
『はいはい、分かりました。すきにしろ』
呆れた表情、呆れた声、
僕は、察した。
『(どうせ死刑を免れたいだけだろ)』
結局…思われてしまった。
だけど
大丈夫…僕は2時間後には死んでいるのだから。
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僕は3つのボタンを同時に押した。『ドンッ!!』
と音がした。床が落ちた音だ。
あとは飛ぶだけ。
首吊りの部屋が開いた
僕は走った。
思いっきり!!!
走っているのにゆっくりに見えた。
首吊りまで10mぐらいしか無いのに。
ゆっくりに見えた。
なぜ殺してはいない僕の親友を否定しなかったかと言うと、
自・由・に・な・れ・る・気・が・し・た・か・ら・。・ただそれだけ。単純な理由。
『また会えるかな』
いいや、僕は地獄に行くと思う。
あの人を殺してしまったから
もし罪を償ったら
天国に行って、僕は案内役になりたい。
ーーーーーーだって、死んだら周りが暗く前が見えないからーーーーーーーー
一人だと大変でしょ。
あの人の手助けしたい。
許されたいとかではない。
決してあの人は僕を許してはくれない。
言うつもりもない。だって自分を殺した天使に迎えられたいとは
思わないでしょ。だけどあの人が幸せになるには行かなくちゃいけない。
だってあの人が死んだ場所は今は、僕しか知らないのだから。
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あの子を見つけた。
あの子はうずくまっていた。
もう10年も経っていたもんね。
ごめんね。
本当に。
『顔を向いて』
少女はすぐさま、顔を向かせた。
そのきれいな瞳。『本当にあい………い目…だ』
『さて、君はもう…死んでいるのだよ』
『えっ?』彼女は戸惑った。
『ふふ』少し笑った彼女。腕で涙を拭いた。
『やっぱ、そうでしたか』
『いきましょう。』そう、僕は手を差し伸べた
『はい』
透明で金色の斜線がひいた。人が乗れるガチャのカプセルのようなエレベーターに乗った。
うえに上がる。
どんどん地上から離れてくる。
「そういえば、ご挨拶していませんでしたね。
私の名前は「 三柴 美笑 (みしば みえ)」と申します。
どうぞ、お見知りおきを』彼女に似合った名前だ。
『あなたは?』
『う〜ん、僕のことは………
最悪な天使とお呼びくだい。』
『ふふ』また、彼女は笑った。その瞬間…
『ねぇあなたはお優しい人なんですね。』
彼女の目は
あいつと同じ優しい目をしていた。
最後まで、お読みくださいありがとうございます。
今回、初めての投稿です。いかがだったでしょうか。
本作品は【親友】を題材にしたお話です。私も親友と呼べる人が3人おります。
【僕】から読んでくださった方、お読みくださいありがとうございます。
さて、『読んだ感じなんか抜けてる所多くね?』と思う人が多いと思います。
本作品のエピソードタイトル【僕】ということで主人公目線で書いてます。
次回はは【私】の方を読んでくださると謎が解けると思います。
【私】の方から読んでくださった方。最後まで読んでくださりありがとうございます。
さて最後の人は誰だったのでしょうか?【私】【僕】でもない人は???
誤字脱字 アドバイス 感想 お待ちしております。