2話 5章 蜂蜜レモン水/手作り素麺(そうめん) 18
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それからサーラは、厨房の前に来ると、扉を開けて中に入っていく。
さらに村人達と、メローナやエピカも後に続く。
そこには、調理台の前にブランモンがいた。ずっと顔を俯かせたまま、頭を抱えながら、唸っている。
「うぅ、…困ったな。…」
「大丈夫?」
と、サーラは問いかける。
ようやくしてブランモンは、顔をあげると、返事をしていた。
「あぁ、…皆様。…」
「ブランモン、…この娘なら、何か良いアイデアがあるかもしれないわ。…少しばかり、調理場を使わせて頂戴。」
すかさずエピカが代表し、説明をしつつ、命令をする。
するとブランモンも、自ずと調理台から離れた位置に移動した。
すぐにサーラも調理場まで来ると、水場で手を洗いながら、周りに声を掛けだす。
「…なら、…すぐ作るから。」
「えぇ!?…すぐに出来ちゃうんですか?」
「…うん。…早ければ、30分もしないわ。」
それを大人達は聞くと、様々な反応を示していた。
「ま、まさか!?」
真っ先にブランモンは、両目を見開きながら、驚いている。
エピカや村人達は、互いに顔を見合せながら、首を傾げていた。凄く不思議そうにしている。
そんな様子にも関わらず、サーラは準備に取りかかり、隣の食料倉庫に向かうと、幾つかの材料を抱えて戻ってきたのだった。




