表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
218/278

2話 四章 手作りクッキー/すみれ茶 19

 「あの、…そう言えば、メローナ様。…これをあげる人って、名前とか知らないのですか?」

 その時、トーニャが何気なく、小声で質問してきた。両目が輝きだし、両手を握りしめながら上下に振っている。期待に胸を膨らませていた。

 「…いえ、あの方が去る時に、名前をお聞きしましたわ。…確か、…アニタさんと言う方で、ハンターをしている女性の方でしたの。」

 と、すかさずメローナも恥ずかしそうな仕草をしながらも、嬉しそうに答えていた。

 「えぇ!?…アニタさん?!」

 それにサーラがは、声を出して驚いた。話が聞こえたら、知っている名前が出てきたからだ。

 次の瞬間に、周囲の人々の視線がサーラの方に集まった。

 「何ですって?」

 とメローナが凝視しており、全く瞬きもしないうえに目線も外さない。さらには凄みを効かせながら、ゆっくりと距離を積めてきて、語りかけてくる。

 「貴女、あの人と知り合いなんですの?」

 「あ、いや。…その。…」

 その結果、サーラは両手を振り乱して否定するも、やがて固まった様に動かなくなりながら、立ち尽くしていた。もはや観念してしまい、成す術ないまま抵抗しなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ