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2話 四章 手作りクッキー/すみれ茶 11

 すると周囲の人々は、様々な反応を示していた。

 「って、…ただのクッキーじゃないですの!?」

 とメローナは見た途端に、驚きの表情となって文句を言う。

 ほぼ同時に、「やっぱり。」とブランモンも、一人で納得し、苦笑いを浮かべていた。

 ただトーニャだけは両目を輝かせながら、口元の涎を袖口で拭っているようだった。

 そんな彼らの様子を、サーラは横目にしつつ、鼻歌を唄う。さらにティーポットを手に取ると、スミレの花弁を小匙一杯分を茶漉しに入れ、鍋の湯を注いで、蒸らしていた。

 すぐさまメローナが気がつき、再び迫り来て問い詰めだすしたら、

 「どういう事ですの!…」

 「ほい。…」

 「もが?!…」

 と、サーラによって口にクッキーを放りこまれてしまう。ややたじろぐも、口の中では、ゆっくり咀嚼しだした。

 口の中では、最初に甘くて香ばしい匂いがし、砂糖の強い甘味を感じた。噛めば、生地部分はサクサクと心地よい歯触りがし、次第にホロリと崩れて、消えてしまった様になくなっていた。

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