間章 僅かな異変と暗躍 2
彼女は満足気な表情を浮かべると、息を吐きながら惚けた様になった。
「あの、…メローナ様?…大丈夫ですか?」
と、ブランモンは、恐る恐る呼び掛ける。
その直後に、メローナは我に返りって取り繕り、
「…おほん、…何でもないわ。…それよりも、この美味し、……料理は貴方が作ったの?」
と話題を反らす様に、質問を投げ掛けた。
「は、はい。…しかし、作り方は教えてもらいました。…実は。」
すぐにブランモンも、事のなり行きを、丁寧に説明しだす。
「何ですって?!…あの娘が!?」とメローナは、驚愕していた。しかし、すぐにハッと何かに気がつく仕草をすると、悪どい笑みを浮かべながら、大きな声で叫んだ。
「…そうですわ!!…これなら、…!!」
次第に彼女の声が甲高い笑い声に変わり、部屋中に響き渡りだした。
その様子に、ブランモンは悪寒を感じて身震いする。自ずと踵を返して、扉を潜って退室しようとする。
「では、失礼します。」
「お待ちなさいな!!」
しかし、その寸前でメローナが腕を伸ばして、制止をする。さらにはブランモンのズボンを掴むと、全力で引っ張った。
するとブランモンは足が絡まった。さらに後ろへと引っ張られ、反動で仰向けに倒れてしまう。勢いよく変な体勢のまま、部屋の中の方へと仰向けに倒れた。
「痛た!?」
「……んふふ。」
同時に、メローナの不適な笑い声が聞こえる。
「はっ?!」
とブランモンは目を開いて辺りに視線をやると、メローナの顔が覗き込んできており、目が合ったのだった。ついでに嫌な予感が再び脳裏を過って逃げだそうとするも、実行に移せなかった。




