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2話 3章 玉葱ソースの鹿肉ハンバーグ 10

 まず彼は、材料を手に取った。

 それらは鹿肉、玉葱、人参、じゃが芋、ワイン、パン、卵、油、である。さらに笠が無数かつヘラ状に分かれた茸、ミルクの入った革袋、冷や水の張った器、調味料類もある。

 そこから徐に、肉と茸と水の器を手に取ると、器の中に肉を沈め、茸を手でほぐしながら入れて置いておく。机の片隅で、暫くの間は放置していた。

 「なんだろうね。」「さぁ?」

 と村人達は、目の前の作業に首を傾げるのだった。

 するとブランモンは引き続き、玉葱や人参、じゃが芋の下拵えを始めた。抜き手も見せぬ動きで包丁を使いながら、野菜毎に違う切り方をしていた。

 最終的に、芋や人参はくし切り、玉ねぎは微塵切りとなる。

 「…そろそろ、肉の下拵えがいいかも。…玉ねぎを、」

 と途中でサーラが指示を出していた。

 「分かりました。」

 と、ブランモンは話を聞いて返事をすると、次の行程に移っていく。すぐに肉を水から引き上げて布で水気を取ると、包丁で適度な大きさと厚さに解体していった。それら肉の一枚、一枚を御盆に移動させたら、玉葱のみじん切りを乗せて揉みこんでから浸け置いた。ある程度の時間が経つのを見計らうと、再び肉を引き上げてから包丁でさらに切り出すと、いとも簡単に切れ込みが入っていく。

 「…おや?」

 その様子をマーチスが気がつき、まじまじと肉を見ていると不思議そうに首を傾げながら、話し掛ける様に独り言を呟きだした。

 「…なんだか、鹿肉が随分と簡単に切れてないか?…最初に此処へ持ってきた時は、えらく固そうに見えていたが?」

 「はい。…どうやら、このヘラが無数にある様な茸や玉葱には、肉を柔らかくする成分があるとか。」

 それにブランモンは、まるで答える様に解説をしていく。

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