表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/278

2話 3章 玉葱ソースの鹿肉ハンバーグ 4

 それらの料理も、豪勢なメニューである。

 子牛のステーキ。

 鳥の半身揚げ。

 白身魚のムニエル。

 サラダの盛り合わせ。

 黄金色のコンソメスープ。

 様々なパンや山盛りのフルーツ。

 あらゆる食材を惜しみ無く使用していた。

 おまけに香ばしい香りを漂わせ、視覚や嗅覚を刺激してくる。

 この場の全員は、生唾を飲み込んだ。

 「うわぁお!」

 とサーラは目を輝かせながら、口から涎を滴らせていた。今にも食い付かんばかりである。

 その様子に、エピカは微笑ましそうに笑みを向けており、「どうぞ。」と、声をかけて勧めた。

 「いただきます!」

 すると次の瞬間には、サーラは食前の祈りを済ますと、すぐさま銀食器を手に取って、食事を開始しだした。器用にナイフとフォークで肉を切り分ける。または匙から音を立てずにスープを啜る。

 彼女は、テーブルマナーを完璧にこなしながら、次々と食べ物を口に入れていく。

 「えぇっと、…こうか?………あれ?」

 逆にロンドは、困惑しながら食事を開始する。さらにサーラの動きを見様見真似して、食器を使おうとするも、上手く肉が切れないようだった。

 「…これは、どうするんじゃ?」

 「じい様、こっちですよ。…この食器を使うんだよ。」

 また村長は度々、質問しながら食事をしている。

 すぐに、ばあ様が指摘しつつ、自らも食事を進めていた。

 因みにアリサは、専用の食事、ーー小さく千切ったパンや、挽き肉入りの炒り卵を食べていた。最初はメイドが匙を使って食べさようとするも、先に自ら素手で食べ物を掴むと、次々に口に入れている。

 そのままサーラや村人達は、思い思いに食事をしていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ