2話 幕話 領主の屋敷、新たな出会い。 4
※※※
「はい。…終わりね。」
「…ね~。」
暫くして、サーラはアリサと共にトイレから出てくると、廊下を歩いている。ずっと元来た道を辿って、最初のエントランスまで戻ってきた。
そこには既に誰もいない状態だった。
「うん、と。…」
とサーラは辺りを見渡したら、視界の端に誰かがいるのを発見する。
その先には先程の小柄なメイドがおり、両手に荷物を抱えながら運んでいるようだ。
「あの~。」
「は、はい?」
「すいません。…お父ちゃん達は、何処に行きましたか?」
と、サーラが近寄りながら話しかけだす。
「は、はい!…先程のお客様ですよね。…すぐにお部屋に、ご案内します。…この廊下の先の曲がり角の向こうですので。」
とメイドも対応しだした。すぐさま先導しながら、促してきた。
そのまま二人は歩いて、真正面の廊下を真っ直ぐに進んでいく。さらには、ー
「そちらは、妹さんですか?…可愛らしですね。」
「ありがとうね。」
「お名前は?」
「アリサちゃんです。…どうぞ、よろしくね。」
「…此方こそ、アリサちゃん。…私、トーニャよ。…どうぞ、よろしく!」
「うぅ……。ねぇね。」
「大丈夫よ。…ごめんなさいね。…この子は、少し人見知りが激しいから。」
と、途中で他愛ない話が弾みだし、楽しそうにしだす。なんとなく互いの年や背格好が似ており、互いに親近感を感じているみたいだ。




