2/2
接点
いつも通り補修を受け終わった後、補修室の清掃を黒澤と行っていた。
「あなたって普段の点数はそんなに悪くないわよね?何で補修何て受けてるの?」
「君がそれを言うなよ。いや、僕はちょっと調子が悪くて。黒澤はいつも赤点とかとってたっけ?」
「学校の勉強ってあまり得意ではないのよ。勉強って嫌いなのよね」
「勉強が嫌いって。僕が言えたことじゃないけどもう少し頑張ろうよ!」
「あなたには関係のないことよ」
「そうだね!僕には関係なかったね!ごめんね!」
そういうと彼女は興味がなくなったのか、再び黙り込んでしまった。
僕自身彼女とはあまり面識がなかったため、何を話して良いかわからず、その日はこれ以上口を聞くことは無かった。