前へ目次 次へ 98/407 秋の終月の三十日 日暮れ近くになって男子部が戻ってきた。エルが手傷を負っていた。矢が肩をかすめたそうだ。幸い毒はなかったらしく、傷は軽いらしかった。 盗賊の残党がいたのだそうだ。よく今まで残っていたものだと思う。 残党の掃討をして地元の警備隊に引き継ぐのに時間がかかったのだそうだ。 とにかく、みんな帰ってきてよかった。 今日はほとんど何も手につかなかった。 男子部が帰ってきてからも落ち着いて刺繍とかできる雰囲気でもなかったし。 気を取り直して明日からは頑張ろうと思う。