86/407
秋の終月の十八日
朝から雨。
しつこく一日中降った。
この時期に雨が降るとがくっと寒くなる。湿気と冷気が一緒になって纏わりつくように冷えるので、暖炉に大きめの火を焚いて談話室を暖めた。
午前の修練は呼吸法のみにして、今日はちょっとだけゆっくりした。昨日のお土産もまだ残っていたので、鍋でいれる草原風のお茶をいれた。
鍋にミルクを入れ、さらにたっぷりの茶葉を入れて沸かす。クツクツと濃く煮出したら出来上がり。
甘いお菓子があるのでアジャ蜜は省略したけれど、それでも普通にお茶を入れてミルクを加えるよりも甘く感じる。
このお茶のいれ方を教えてくれたのはアジャで、いつもならこんな日にはアジャがいれてくれていた。
お茶を飲んでいる間、みんなアジャのことを考えていたと思う。
今頃どこにいるだろう。
もしかして、同じようにお茶を鍋で入れているだろうか。




