前へ目次 次へ 60/407 秋の中月の二十二日 服喪二日目。 普段の課業を静かにこなす。 余暇の時間もさすがに針を持つ気になれなくて、みんなで本を読んだりしている。 アジャのお世話になった方だと言うし、悼む気持ちはあるけれど、なにせ知らない方なので悼み方が茫洋として具体性に欠けるのはさすがにちょっと仕方ないんじゃないかと思う。 私はむしろアジャの事ばかり考えている。 アジャから便りがあったのはもう一ヶ月以上前だ。その頃、煌にいたのは確かだけれど、今どこにいるのかはわからない。たぶんそれでいいのだと思う。