表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/407

秋の中月の十六日

 昨日の日記はなんだか前後関係とかよくわからなくなってしまったので、昨日の事も書こうと思う。

 朝は例年通り謁見の間に控えた。この時はアリアの晴れ着の引き裾もつけて、全員できるだけ威儀を正して並ぶ。新年と違って今年の作柄と税の報告なので、次々現れるのは官吏たちだ。あとは領主からの上納の報告が続く。

 午前中の謁見が終わると、午後一番は国王陛下が正門のバルコニーから国民に今年のみのりへの感謝を呼びかける。今年は謁見もバルコニーからの呼びかけも、王太子殿下が代理に立たれた。

 それが終わると正門前広場から一度人々を出して、飾り付けの点検をして日暮れを待つ。日暮れには広場が開放されて、光の宴の始まりだ。

 宴は本当にうまく行った。

 だけどこれは女子部だけの手柄ではない。むしろ先輩である女官や踊り手の皆さん、そして楽団の助力に寄るところがほとんどだと思う。

 今日までのところは見劣りするとか貧相とかの批判も出ていない。本当に良かった。

 今日は正門前広場の片付けをした。

 ちょっと惜しい気もするけれど、感謝祭は一日限りの決まりだ。正門前広場のあとは大広間の片付けも手伝った。

 二十日に塔の中庭でささやかなお茶会を開いて、今回の協力者の皆さんを招くことに決まった。

 明日から頑張って準備をしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ