表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/407

秋の中月の四日

 朝早くにルイが晶鈴を持ってきてくれたので、いそいで髪飾りに取り付けた。耳の後ろにつけた髪飾りから、晶鈴を耳の前にたらすように取り付ける。最初は普通に髪飾りにつけようかと思っていたのだけど、イリヤが耳の前の方が聞こえやすいんじゃないかと言い出したのだ。言われてみればその通りで、急遽耳の前に出せるように、マリーダが取り付け方を考えてくれた。

 どのくらい聞こえるか合同練習に持っていって試してみると、意外なくらいよく聞こえた。そんなに大きな音でない割に、音楽がなっている場所でも意外にかき消されない。

 これからは慣れるためにも練習のときも付けておくことになった。

 当日の衣装についても考えた。謁見の間に並ぶ時はともかく光の宴のときはある程度動きやすくないと辛い。最初思っていたよりもずっと動き回ることになってもいるし。今年の晴れ着が裾を引いているアリアが一番の問題だったけど、幸い引き裾は簡単に外すことが出来たので、あとは裾をちょっと詰めることにした。

 目印を兼ねてベールをつける案はやめにした。衣装のようなものだとは言っても、未婚の女子が人前でベールをつけるのはやめたほうがいい。

 代わりに誰から見てもわかるように、太い掛帯をすることにした。左の肩にかけて右腰に大きく結び目が来るようにする。色は暗くても見えやすいように艶のある白。

 さすがに刺繍は諦めたほうが良さそう。

 これであとはとにかく練習あるのみ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ