秋の初月の二十一日
光の宴に踊りの要素をいれるなら、そのまま舞踏会につなげてはどうかという話が出てきた。
正門広場の舞踏会は例年は二日目の夕方から行われるが、光の宴と組み合わせて一日目に組み込んでしまおうというのだ。
無礼講で行われる舞踏会は毎年の祭りの行事の中でも重要なものだが、それを一日目に組み込む代わりに夜通しとり行うという。
晶灯をいっぱいに使っての飾り付けは、全てを点灯すれば相当の明るさになる。広場はそれこそ昼間のような明るさになるはずだ。夜通しの舞踏会を行っても治安などの危険は少ないと判断したようだった。
それで、やっぱり華やかな光の花も少しはほしいという話になってきた。
アジャの得意技だった、いくつもの光の花を連動させて打ち上げるのは無理だけど、一つずつなら私達でも多分やれないことはない。ただ、練習は必要になる。
日が暮れてから試しに光の花を上げてみた。
なんとかやり方は覚えていて、花を空に咲かせることができた。初めてのリアーナはうまく行かなかったし、苦手なイリアとアリアもいまいちの出来だった。
私も実はあぶなっかしい。
練習しなければ。




