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秋の初月十九日
今日も衣装の仕上げをした。私達、本当に頑張っていると思う。塔の空き部屋を片付けて出来上がった衣装をシワにならないように吊るす。
同じ部屋に晶石をつけた飾り付け用の布も同じ部屋に置いてあるから、今あの部屋の晶灯密度はすごいはず。もしも全部灯したら目を開けられないぐらい部屋中が光り輝くんじゃないかしら。
刺繍は結構好きなんだけど、縫い物も嫌いじゃないんだけど、「急ぎ」という条件でこれだけやってると、これが終わったら当分やりたくないって気持ちになってくる。
だいぶん出来上がったから衣装も終わりが見えてきている。上手く行けば明日、そうでなくても明後日には終わるはずだ。




