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秋の初月十六日
準備は全部終わった。
なんとか仮縫いに間に合いそうでホッとした。
一度全員の手が止まる出来事があった。アイラ様がアジャからの通信を持ってらしたのだ。
前に手紙を出したから読んでおいてくれとか、煌の川は広いとか簡単に書かれた短い通信だった。昨日、受信具が受信したのだそうだ。煌の草原の塔から送られてきたらしい。
アイラ様に、返信を書くけど何か送っておきたい言葉はあるかと聞かれたので、全員で相談して言葉を決めた。
そこで結構時間を取られてしまったので、あとがちょっと大変だったけど、まあなんとか済ませられてよかった。
アジャは元気に世界の東から西に向かって歩いているらしい。
アジャがリリカスにたどり着く頃には、全てが収まるべきところへ収まっているといいのだけど。




