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春の初月の四日
あんまり手持ち無沙汰だったので宮廷の方に行ってみると、塔主さまのお手伝いをガッツリとするハメになった。
新年からずいぶん忙しくしておられたようで、書類やら何やかやを抱えては、宮廷中走り回ってしまった。
途中見かけた国務大臣が随分老け込んでおられたのは胸に痛かった。あれだけ仲の良かった奥様を失われたのだから無理もないと思う。
奥様がなくなったのはあの風邪のせいだ。
改めて怒りが湧いた。
なんとかザヴィータの尻尾を掴んでやりたい。
忙しかったけど、昨日のだらけ方よりはいいかなと思うので、明日また行ってみよう。