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冬の終月の二十四日
一日水晶飾りを磨いた。
やってるうちにリリーナやイリアもコツを掴んだみたいで、随分作業が早くなった。いくつかヒビの入ったものがあったので取り分けておいた。いずれ交換しなくてはいけないだろうと思う。
このぶんだと明日には終わりそう。
思ったよりも早く済みそうで良かった。
さすがにないだろうとは思うけど、一応これも水晶だし、まじものの確認もしておこうと思う。
リリーナの家から新年の衣装が届いた。
きれいな若草色のドレスだ。リリーナにとても良く似合っている。
私の衣装は多分ぎりぎりになると思う。
ちょっと仕立て屋に申し訳ないぐらい無理を言ってるもの。