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冬の終月の六日
男子部が今年最後の薬狩に出た。
流石に手に入らない薬草もあったけど、無事に夕方戻ってきてくれてほっとした。いつだったか盗賊の棲家になっていた場所は、徹底的に壊してさらに警備隊が五日に一度見回っているそうだ。隠れ家にも条件とか適性とかがあるらしいので、その場所を潰しておくのは重要らしい。
今年は薬草飴のためにかなり薬草を使っているので、男子部の薬狩も多い。盗賊がいなくても森は危険なこともあるので、ちょっと心配になる。
今回は鹿には遭遇しなかったそうで、本人たちは残念そうだった。