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リアーナ=エリシアの日記  作者: 真夜中緒
二人の花嫁編
152/407

冬の中月の二十四日

 真面目に考えて、リカドを脅かしたい国はどこだろう。

 リカドの混乱や弱体化で利益を得るのは誰だろう。

 今のところリカドにはこれという領土問題はない。

 そうでなければ国王陛下の病臥にも関わらず、これほどに長い間代替わりなしで通すのは無理だっただろうと思う。

 リカドは西の島を領土とする国であり、西の島には他に国はない。半ばを草原と砂漠に覆われた西の島は、養うことのできる人数で言えば決して大きな島ではないのだ。

 魔術に長けた国であることである程度の発言権を保って入るが、国土そのものはそれほど豊かではない。

 隣国とは海を隔てているので、それほど大きく揉めることは珍しい。

 国内で言えばいくつかの派閥はある。

 ただ、すでに王妃リアーナも亡く、王太子も定まっている今の状況では、激しい派閥闘争は起きていない。

 つまりこれほどに手の込んだ方法で介入してくる勢力が思い当たらないのだ。

 ザヴィータをのぞいては。

 たぶん、関わる誰もがぼんやりと思っているのだと思う。

 これはザヴィータが関わっているのではないかと。

 ザヴィータは決して近い国ではない。

 リカドが世界の西の果てであるように、ザヴィータは最北の国だ。なぜ、ザヴィータがリカドに固執しているのかは私にはわからない。けれど、事実として確かにザヴィータはリカド王家に関わろうとしている。

 やはり今回の騒動はザヴィータがあやしいと思うのだけど、どうなのだろう。

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