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冬の中月の二十三日
久しぶりに宮廷の母を訪ねた。
やっと復帰する女官が増えたみたいで、ちょっと一息つけたみたい。ケーキとお茶を振る舞ってくれた。
マリーダの縁談の事は覚えていてくれたみたいで、マリーダの事を色々聞かれた。
マリーダにはぜひ良い相手を探して女官になってもらいたい。
きっといい同僚になってくれると思うもの。
王太子殿下もやっと床上げをなさったようで、一安心だ。陛下のご容態が安定しているとは言っても、新年の儀式を執り行うのはとても無理なので王太子殿下に頑張っていただくより他にない。
余りご無理なさらないようにして頂きたいところだけれど、なかなか大変そう。
とりあえずはエドが走り回っているようだけど、エドは歳も若いし、単なる王子に過ぎないのでちょっと大変らしい。
王太子殿下のご養子がどうとかという噂も消えてないし、しばらくはまだ大変そう。