149/407
冬の中月の二十一日
レイラとマリーダから手紙が来た。
終月の一日に国を出るそうだ。
なんとかみんなで港まで送りに行こうと思う。
目につく結界を直したので、手詰まりになってしまった。
結界を貼り直したのは全くの無駄というわけではなかったみたいで、風邪は急激に収束しつつある。
この収束の仕方も普通の風邪の雰囲気ではない。
年のために飴をたくさん作って、レイラにも持たせようと思う。
この風邪が意図的な攻撃なのだとすると、嫁ぐレイラが襲われることも十分にありえると思う