リアーナ=エリシアの日記

二人の花嫁編

冬の中月の六日

　明日の国務大臣夫人の葬儀に駆り出されることになった。

　アリアとレイラは念のために居残り組になってもらった。

　今日は明日の用意のために国務大臣邸に出かけた。

　もちろん、女子部だけで作業を行うはずはなくて、私たちはむしろ会葬者の対応を期待されているような気がする。

　会場の結界はロイドさまが中心になって張って、私たちは各々でも護身の結界を張る。

　それやこれやで今日は刺繍がほとんど進まなかった。

　明日も無理だろうなあ。