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秋の初月六日
昼前にルイが試作品の晶灯を届けてくれた。
つけてみるとかなり明るい。小さな金具がつけられていて簡単に縫い付けることができる
用意しておいた布に二十個ほど縫い付けてみた。灯りをつけなくても刺繍に石が映えていい感じ。布を庭の木に軽く巻いて見た。
リボンで所々枝に結ぶと、晶灯がついてなくても結構可愛い感じの飾り付けになる。日が暮れてから明かりをつけてみた。
刺繍をうまく魔術が走って、晶灯が点灯する。
木に光の花が咲いたみたい。
なんだか嬉しくなった。
明日からはみんなでまず刺繍をしなきゃ。