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冬の初月の十三日
今日からまた普通に修練をする。
あと二日だけだけど。
呼吸法から、丁寧に正確に、を意識する。
それから力はいつでもできるだけ鋭く収束させる。
基本の魔術や魔法陣のおさらい、応用する時の方法。
一つ一つ丁寧に確かめてゆく。
図形による発動条件や性質の違いも、油断するとごっちゃにしてしまいそうでこわい。
丁寧に正確に、そしてできるだけ収束させて。
一日中、そんなことを自分に言い聞かせてるみたいだった。
もう、本当にどうして熱なんか出したんだろう。時間はいくらあっても足りないのに。