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冬の初月の七日
兄が色々と詰め込んで送ってきた。
果物の砂糖煮各種に、アジャ蜜にアジャの花の砂糖漬けにアジャ葉茶と花茶。ナッツたっぷりのパンに燻製各種。
宮廷の風邪はいくらか落ち着いてきているそうだけど、油断はするなとの手紙がついていた。
あと八日。
残りの日にちは考えまいと思っているのに、ふとあたまをよぎる。
試験を受けないリリーナやアリアが、届いたものを使って片手でつまめるように軽食を整えてくれた。
とにかくど忘れしたりしないように、できるだけさらっていく。
なんの問題が出るのだろう。