表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第二文 最悪な日

カシャ、カシャカシャ


シャッター音の中、取材を受ける真


「デビュー作での受賞、おめでとうございます。スピーチで、この賞をとれたのは自分一人の力だけでは無理だったと、おっしゃっていましたが、その中には、小田巻先生にとって大事な人も、含まれているんでしょうか?」


前のめり気味で質問する記者


「ありがとうございます。あ〜えっと、その大事な人というのは、彼女という事でしょうか?そういうことならいませんね。」

(((彼女かあ〜すみませんね、日リア充で)))


戸惑い気味に答える真


「そうですか、では、デビュー作での受賞、どう思いますか?」


残念な顔をして、次の質問に移る記者


「そうですね。やっぱり、"うれいしい"ですかね。自分でも、まさか!と、思いましたから。」

(((ほんと、まさかって、思ったよ)))


笑顔で答える真


「なるほど、"うれいしい"ですか。続編が期待されていますが、そこはどうでしょうか?」


「う〜ん。やっぱり、有りがたいですが、プレッシャーが。」

(((プレッシャーに押し潰されそうだよ)))


「でも、お話を頂いたときには、全力をもって書かせていただきます。」

(((はあ〜何言ってんだよ俺)))


困りながらも答える真


「では、次の質問に〜」


取材は続く………………………………







「ありがとうございました。これで、取材は終了です。」


やっと取材が終了した様子


「あ、ハイ、ありがとうございました。」

(((もう5時か、帰らないと)))


笑顔でそう言うと、自宅へ急ぐ真


自宅に着くと……


「次、そっちお願いします。」


マンションで引っ越しをしている様子……


((引っ越しかあ〜いいな〜って、))


「え、春蘭さん!?」


春蘭が、引っ越しの手伝いをしているのを見て驚く真


「あ、小田巻くん。ちょっと連れていかないところがあるから、乗ってくれるかい?」


真を見つけると、自分の車に乗るよう、お願いする春蘭


どこかえ向かう車


「何なんですか。あれ、僕の部屋のものですよね。どうして引っ越しを!?」


戸惑いを隠しきれない真


「いいから僕の話を聞いて。あの小説、コミカライズすることに決まった。って、言ったよね。」


「はい。」

(((記者の人からも質問されたけど…)))


「そこで、今から会いに行く。描いてくれる漫画家さんの家へ。」


「え!?そんな急に。じゃあ、引っ越しは?」

(((漫画家に合うのはいいけど、引っ越しは何だ?)))


「それは……僕にも分からないんだよ。」


前を見つめ、苦笑いの春蘭


「はあ!?」


思わず、ダイレクトに言ってしまう真


「分からないんだ。ただ、君に届けるものが会ったから来ただけで、引っ越しの手伝いをするなんて。ごめん。」


真の一言は聞こえていなかった春蘭


「そうですか、分かりました。」

(((春蘭さんすげー落ち込んでる)))



…………気まずい雰囲気が続く…………


「あの……」


真が話そうとすると、


「着いたよ。ここが目的他(漫画家さんの家)だ。さあ、行こう。」


「あ、ハイ。」

(((よかった〜気まずかった〜)))


車から降りて歩き出す二人 すると……ブーブーと、春蘭のスマホがなり、でる


「あ、編集長。今つきました、これから向かいます。……えっ、あ、ハイ、ハイ、分かりました、すぐ行きます。」


電話を切り、真にあることを伝える


「ごめん、真くん。僕、行けなくなっちゃった。だから。」


「いいですよ。僕、一人で行きますから。」

(((正直言って頼りないからな〜春蘭さん)))


察して、そう言う真


「ありがとう。じゃあ、これに書いてある部屋に行ってくれる?会ったら連絡して。漫画家さん、すぐにどこか行っちゃうみたいだから。よろしくね〜。」


そう言うと、車に乗り、去る春蘭



「え〜と、ここかぁ。」


部屋の前に立ち、チャイムを押す


ピンポーンと、チャイムが鳴る


「ホイホ〜イ」


女性の声と共にドアが開き、現れたのは女の子


「あれ、こちら、大塚苺さんの家ですよね?」

(((何だ小せぇ〜子供!?)))


「いかにも。ここは私の家だか。君は誰かね?」


「あ--、ハイ、ぼくは小田巻 真と言います。コミカライズの件で来たんですけど。」

(((こんな子供が漫画家!?話し方年寄りみたいだし)))


驚きながらも、笑顔で答える真


「なんだね?」


「いえ、ずいぶんお若い方なんですね。」

(((何歳だこいつ、俺よりも年下か?)))


「あ〜よく言われるよ。こうみても21歳なんだぞ。君も、間違えたか。」


「えっ、そうなんですか?幼いで……えっ?」


次の瞬間、溝内をくらった真


「ハァハァ、んっ?すまんっ」












最悪の初対面で終わった第二文。いかがだったでしょうか?


取材に始まり、溝内で終わる。……溝内!?って思いましたよね?さあ、これからどのような展開になるのか、お楽しみください。


ブヒヒッ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ