第一文 主人公 小田巻真
とある会場にて……
「〜賞を受賞された、小田巻 真さんです。」
拍手の中、マイクの前に立つ、長身の男
「え〜と、何を話せば良いかと迷ったんですけど、これだけは言えますね。この賞を頂くことが出来たのは、僕一人の力だけじゃあ、無理だったと思います。かぞくや友人、そして、担当してくれた春蘭さんたちの助けがあったこそだと思います。このデビュー作は〜」
迷いながらも、笑顔で淡々と答える
「ありがとうございました。小田巻 真さんでした。」
スピーチが終わり、立食会へ
「いや〜デビュー作であの賞をとるとは〜、すごいね〜小田巻くん。君には才能があるよ〜」
小太りの人が喋りかけてくる
「いえいえ、ご謙遜を、田貫さんこそ、この間、いくつもの賞をとっていたじゃないですか。」
(((どうせゴーストに書かせたんだろ、この化け狸。)))
笑顔で答える真
「どうだろう、うちの会社に入らないかい?今の環境よりずっと贅沢できると思うんだが。」
と、小さな声でささやく田貫
「それは……お断りします。今の環境が性にあってますし、担当の春蘭さんも良い人なので。お誘いは嬉しいですけど、すいません。」
(((さっそくとられる前に、自分の会社に取り込もうとするか、俺を。どうせ、将来有望な金のなる木だと思ってんだろ。)))
真面目に答える真
「そうか、それは残念だ。じゃあ、今度酒でもどうかね?」
引き下がらない田貫
「それは無理ですよ。だって僕、まだ19ですよ。」
(((取り込もうとしてんなら、年ぐらい覚えろよ。)))
驚きながらも、少し笑って答える真
「そうだったか。じゃあ、大人になったら飲もうじゃないか。」
まだ、引き下がらない田貫
「そうですね、ぜひ。あっ、時間なので僕はこれで。とても、楽しかったです。」
(((はぁ〜やっぱり、傷つけないように言葉を選ぶってムズい。)))
お辞儀をして、会場を出る真
「真くぅ〜ん」
半泣きで抱きつく青年
「春蘭さんまさか、聞いていたんですか?」
驚き、顔が歪む真
「うっん、ぎいてたよ〜。ぼぐのことをぼぐのことを〜」
顔をくしゃくしゃにし、そう伝える春蘭。
「ほら、泣き止んでください。次の仕事があるでしょう?お互いに。」
(((うわぁ〜鼻水が〜〜。春蘭さん、素直過ぎるんだよな〜)))
そう言って、ハンカチを渡す真
「ひぐっ、そうだね。真くんはこれから取材だっけ?僕はこれから会社に戻るよ。君のおかげで忙しくなるからね。じゃあ、またね。」
泣き止み、笑顔で会社に戻る春蘭
「はぁ〜疲れた〜。 取材かぁ…………めんどっ。」
一人になると、本性を出した真
まだ苺は出てきていませんが、真の本性どうだったでしょうか?(まだ全然、出しきってませんけど)
(俺)僕ビジネスパートナー __仮面被りの小説作家__ 楽しんでもらえると、嬉しいです。
ブヒッ